3.17-18 失われたアラル海@モイナク、ヌクス
3.17
7時に起きてタクシーでバスターミナルに向かう。やや早すぎたが7時半前に到着し、サモサを食べながら8時過ぎに来るというバスを待った。薄汚れたISUZUのオンボロバスが8時15分ごろにやって来た。
バスは8時半ごろに満員になり、数人座れないまま9時に出発。
横の窓は汚れていてほとんど景色が見えないが、フロントガラスからは荒野とそこを一直線に横切る道路が見える。
3時間半ほどでモイナクに到着。40年ほど前まではアラル海の港町として漁業で栄えた場所だが、アラル海の縮小により今やその繁栄は見る影もなくなっている。
バス停からマルシュで北に数キロ移動したところで降りる。
船の墓場と書いている看板
そこを曲がってしばらく歩くとそれが見えてくる。
アラル海の縮小に退避が追いつかず陸に放置された船だ。
数十年前までは湖底だった場所は砂漠のようになっている
操縦席からの景色
全く信じがたい光景だった。こんなに物悲しい場所は世界を見渡してもそう多くはないんじゃないか。
船に落書きしてるお前らみたいなバカはさっさと◯ね
かつての湖岸にはモニュメントが建っている。
東北地方くらいの大きさだったアラル海は現在では福島県くらいの大きさまで縮小しているという。
縮小によって1万人以上の漁業関係者が失業したそうだ
時間がないのでパパッと昼飯を食べる
博物館に行ったものの昼休憩で閉まっていたので諦めてバス停に戻った。
3時のヌクス行き最終バスに乗ってヌクスに帰還。往復7時間、滞在時間2時間半の弾丸日程だったが間違いなく来る価値はあった。
夜ご飯はボッソラグマン。キムチの細切りのようなものが入っていて、やはりこっちのラグマンは少し他の地方と違うようだと感じる。
3.18
朝飯にサムサを食べ、街中に出かける。
ヌクスはカラカルパクスタンの首都だけあって都会である。雨が降っていたのが残念だ。
サヴィツキー美術館
スターリンに弾圧されていたロシアアバンギャルド作品のコレクションがある数少ない美術館。月曜休館だったため入れず。去年の地球の歩き方にはそんなこと書いてなかったので修正してほしい。
昼ごはんはバザールでプロフとチャイ
街をぶらついた後、ホテルに戻って明日からのトルクメニスタンに備えて調べ物。トルクメニスタンは10年前に死ぬまでずっと独裁者として君臨したニヤゾフ大統領がインターネットを禁止していた関係か、今でも一般人がインターネットを使える環境はあまりないらしい。今のうちに調べておけるだけ調べておかないといけない。
ちなみに今の大統領もニヤゾフほどではないが独裁者のようだ。
財布にまだ10万スムくらいあったので、夜ご飯はヌクスで人気の店でプチ豪遊。ベシュバルマクとサラダとシャシリークを食べても400円足らずなのはありがたい。
カラカルパクスタンのご飯ははウズベキスタンよりもカザフスタンに近いと聞いていたが、ベシュバルマクがあることやその麺が超幅広麺(というか正方形)なことからもうかがえる。