5.9-10 カッパドキアって奇岩だけじゃないんやね(前編)
5.9
朝6時に起こされた。遠くに荒野と気球が見える。幹線道路で降ろされたが、安宿があるギョレメまで7kmある。手元にある古い地球の歩き方のデータによるとミニバスは8時前までないらしい。止まっていても寒いので歩くことにした。
だんだん気球が近付いてくる
1時間半ほど歩いてギョレメに到着。しぼんだ気球を運ぶ車が時々通り過ぎていく。
ギョレメの真横には奇岩群。これを改装した宿も多いらしいが、価格を優先して普通のホステルにチェックイン。
朝ごはんは適当な店で買ったパン(1.5リラ)(27円)。トルコのパンはやはり美味しい。
宿のトイレ、どういうシステムやねん
カッパドキアは非常に広いのでスクーターを借りてまわることにした。10時間で110リラ+ガソリン代と悪くない値段だ。
カッパドキアは陶器が有名らしく、道中には陶器を吊るした木が立っていた。
まずはギョレメ屋外博物館。奇岩群に隠れ住んでいたキリスト教徒たちの教会があるところだ。観光客がやたらと多い。
内部はギリシア正教を思わせるフレスコ画やギリシア文字が描いてあったが、残念ながら撮影禁止だった。キリストの一生や説話が色彩豊かに描かれていた。
次はオルタヒサル。大きな岩の塔が街の真ん中に立っている。
急な階段を登ると素晴らしい景色が広がっている
少し離れたところにもう一つ大きな岩山があった
移動途中の風景も実に良い。
スフィンクスみたいやな
キルギスのスカスカ、ジョージアのウプリスツィ、アルメニアのゴリス、イランのゲシュム島に続いておそらくこの旅5つ目の奇岩群だが、ここは規模がとにかくでかい。また緑が多いのも今までとは違うところだ。
昼ごはんはチー・キョフテ(生の羊肉と挽き割り小麦のペーストを巻いたやつ)とアイラン(甘くないヨーグルトジュース)。
道中で何やら観光客がたくさんいるところがあったので止まってみた
後ろではおっちゃんが横断歩道を描いていた
ゼルヴェ屋外博物館。落石などの期間が高まり立ち退いてしまったが、30年くらい前までは人が住んでいたらしい。
集落なのでもちろん住居だけでなく教会やモスクもある。
パシャバー。キノコのような岩がたくさん生えている。
完全にきのこの山である
ここで気付いたが、カッパドキアはロシア人がめちゃくちゃ多い。あちこちからロシア語が聞こえてくる。あとめっちゃ自撮りしてる。
小腹が空いたのでとうもろこしスナック。ラマダンなんてもう完全に忘却の彼方だ。ちなみにイスラム教徒でも旅行中は断食をしなくていいらしい。
ローズバレー。地層がはっきりと見える。
チャウシン城からの眺め
ギョレメに戻って夜ご飯。カッパドキアはテスティ・ケバブという素焼きの壺で肉と野菜を煮込んだ料理が名物らしい。ちなみにもともとは他の地方の郷土料理なんだとか。
スクーターで走り回って一番安い店に突入。それでも35リラとなかなか高級だ。
壺を割るパフォーマンスをする店もあるようだが、ここはおとなしく注いでくれた。
めちゃくちゃ美味い。トルコの煮込み料理はトマト味が多いがこれは何か違う。何が違うかは分からない。
閉店時間ギリギリにバイクを返し、急いで丘の上へ。夕日に照らされた奇岩群は壮観だった。