24Oダイアリー

旅行の記録

5.20 聖地of聖地of聖地@エルサレム

5時過ぎに起きて宿をチェックアウトし、バスターミナルへ。徒歩1時間の距離を歩く気でいたが、途中で止まった乗合タクシーが0.5ディナール(75円)で乗せると言うので乗り込んだ。どうせあと2ディナール余ってるしいいか。

 

ジェットバスのオフィスで国境までの11ディナールのバスチケットを購入。距離が6倍あるペトラと同価格なのかよ。

 

バスは6時半にアンマンを出発し、1時間ほどでヨルダン側のイミグレに到着した。30分ほど待ちぼうけを食らわされたが出国税10ディナールを払って出国。

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パスポートに出国スタンプは押されない。このスタンプがあったらイスラエル側でスタンプ押されなくてもイスラエルに入ったことが分かってしまうからだろう。まあよく見たらヨルダンの出国スタンプがないから結局分かっちゃうけどね。

イスラエルからヨルダンに戻り飛行機などで出国すればヨルダンの出国スタンプが手に入り、イスラエルに行った証拠は完全に消えるということだ。

 

 

ヨルダンイミグレからイスラエルイミグレまではまたバスで移動する。このバスはジェットバスのチケットがあれば無料で乗れる。なければ7ディナール。数kmなのに高すぎるだろ。
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イスラエルイミグレに到着。
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中に入るとユダヤの偉人ぽい人の写真が並んでいた。サクッと写真を撮ったあと荷物検査を抜けると係員に呼び止められた。

「さっき写真撮ってた?見せて」と言わたので見せると「なんでこの写真撮ったの?」と質問された。「記念にだよ」と答えると「これのどこがインタレスティングなの?」と少し強めに言われた。撮影禁止だったらしい。だけどそんな突っ込まなくてええやん。

 

写真を消去していよいよ入国審査だ。イスラエル中央アジアやイランと仲が悪い。イランの渡航歴がある人は別室送りになって3時間は入国できないという経験談も聞いていたのでドキドキだ。入る前からめんどくさい国である。

 

印象を良くしようとにこやかにパスポートを渡すと「名前は?」「何日いるの?」「どこ泊まるの?」「イスラエルに知り合いいる?」「クリスチャン?」といくつか質問を受けカードを受け取った。

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入国審査、1分で終了!w

 

拍子抜けもいいところである。イランは別紙のビザにスタンプが押されておりパスポートには痕跡が残っていないからだろうか。イランと接したアルメニアとトルコ側の国境のスタンプは押してあるが、それは気付かなかったのだろうか。というか前半くらいでページめくるのやめてたな。さっきの写真尋問の方がよっぽど怖かったわ。

 

イミグレを出て乗合バン(47シェケル)(1410円)で国境からエルサレムへ。

ヨルダンとの国境はパレスチナにあるので、パレスチナからイスラエルに入るところに検問所がある。離れたところに分離壁も見え物々しい雰囲気だ。
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エルサレムに到着。街がめちゃくちゃ綺麗で感動。
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ダマスカス門をくぐり旧市街に入る。
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門の中は活気がある市場が続いている。このエリアはムスリム地区のためムスリムが多い。

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朝から何も食べておらずお腹が空いたのでトマトとチーズが入ったパン。地元の人がたくさんいる割に10シェケル(300円)と高い。イスラエルの物価の恐ろしさである。
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今回の宿は49シェケルエルサレムではだいぶ安い上に夜ご飯まで付いている。ありがたい。

「10時以降は静かにしないと死海に沈めるぞ」だそうです。
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本格的に旧市街散策を始める。まずはキリスト教の聖地聖墳墓教会ゴルゴダの丘に建つ教会だ。ゴルゴダの丘って実在したんですね(小並感
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アルメニア正教の十字架を発見。他にもギリシア正教・ローマカトリックなど多くの宗派の礼拝堂があるらしい。
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中に入るとキリスト教独特の(たぶん)香油とロウソクの匂いが鼻腔を刺激する。アロマみたいで結構好きだったりする。

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ここは十字架から下ろしたキリストの遺体に香油を塗った場所らしい。
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その様子が絵に描かれている

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キリストが十字架にかけられた場所。順番に真ん中の祭壇のようなものの下に体を入れ祈る人が絶えない。

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キリストの墓。中に入る人たちが行列を作っていたので俺も並んでみることにした。
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1時間ほどで入り口にたどり着いた。この奥に1畳くらいの部屋があり4人ずつ順番に礼拝を行うようだ。横に立っている聖職者に出るよう指示されるため滞在時間は10秒ほどだろうか。
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見学だけのつもりがみんなお祈りしているので、見よう見まねでそれらしいポーズを取っておいた。なんかごめんね。

 

聖ヘレナ聖堂。コンスタンティヌスの母親が建てさせたものがベースになっているらしい。ただそれがなぜアルメニア教会の様式なのかが謎だ。
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ハチュカルも置いてある
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ヘレナが十字架を発見したとされる場所
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次はユダヤ教の聖地である嘆きの壁へ。隣には岩のドーム(イスラム教の聖地)が見える。岩のドームは非ムスリムの入場終了時間が早く入れなかった。

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壁に近づく際はキッパという帽子を入り口で借りて頭を隠さなければならない。全然隠せてへんけど。小さくて落ちそうだ。
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壁に向かって熱心に祈るユダヤ教徒たちが多く見られた。ユダヤ人は周りの他の民族と全くと言っていいほど身体的外見が異なっていることに気が付く。まずとても色白で鼻が高い。
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また超正統派と呼ばれる最も保守的なグループの人たちは黒い服を着て帽子をかぶり、ヒゲともみあげを伸ばしているのですぐに分かる。
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彼らはユダヤ教を究めることが人生の目的であり、政府からの補助金で生活しながら神学校に通い続けていたりインターネット・テレビ・映画は見なかったりとかなり独特の生活を営んでいるらしい。

 

嘆きの壁からユダヤ人地区を歩く。ここはムスリム地区よりだいぶ綺麗でごみごみしていない印象を受ける。
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売られているものももちろん違う。

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かつてのエルサレムの様子を描いたモザイクタイル
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宿の夜ご飯は質素だったがありがたいサービスだ。旧市街の観光地価格なのかわからないが、ただのハンバーガーでさえ30-50シェケルと非常につらい値段なのである。
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夜ご飯の後はアルメニア人地区に行ってみた。イェレバンという名前のレストランがあったりアルメニア陶器の店があったりしたが、人は非常に少ない。時間的なものだろうか。
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ムスリム地区ではエフタルに備えて店がバタバタと閉まっていくのが面白かった。

 

帰りに聖墳墓教会の横を通ったので再度キリストの墓を見学。天井から日が差し込まないので昼とはまた違った雰囲気だ。
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