5.23 ユダヤの文化と歴史に触れる@エルサレム
朝起きると肩や背中の皮膚がヒリヒリする。死海の水のせいかとも思ったが、普段露出している部分は痛くなかったので日焼けだろう。
バスに乗りクネセット(国会議事堂)へ向かう。木曜と日曜にしか開いていないため今日が最初で最後のチャンスだ。
8時半のガイドツアーに間に合うように早く出たがなかなかバスが来ずやきもき。やっと来たバスに乗り込んだが、ICカードに残高が残っていない。現金支払いも車内でのチャージも不可と言われ5シェケル(150円)払って新しいカードを購入するしかなかった。融通の効かないバスである。
荷物検査をパスしクネセットに到着。ロスチャイルドの寄付によって約50年前に建てられたらしい。
中はとても綺麗で、メノラー(燭台)がいろいろな場所にあしらわれていた。
ここでは英語が流暢な学生が無料でガイドツアーをしてくれる。ここはシャガールのタペストリーが飾られた広間だ
床にもモザイクがいくつかある。
この絵はユダヤ人の過去を表しているそうだ。左の大きな人物がダビデ、右がモーセである。
現在(当時)を表す絵。いくつか色が塗ってあるがそれぞれが混じりあわず、さまざまなバックグラウンドを持つユダヤ人達がまだ完全には統合されていないことを表しているらしい
未来を表す絵。色が混ざり合い、ユダヤ人のイスラエル人としての統合を表しているそうだ
審議場。タブレットで投票やスケジュールを確認などができるらしく、IT国家らしさを感じる
議員は120人中12人が非ユダヤ教徒(うち8人がムスリム)で、女性議員は30人以上(36人だったかな?)いるらしい。
選挙は人ではなく政党に投票するシステムなのだそう。過半数の賛成を得ないと首相になれないが、1つの政党が単独過半数を取ったことは未だかつて無く必ず連立政権になるのだという。大統領もいるがイギリスの女王のようなもので権力は持たないそうだ。
委員会の審議室。
2時間にわたるツアーの後はイスラエル博物館へ。無料開放日と知らずに券売機でチケットを買ってしまったので返金してもらう。無料開放日なら券売機にそう書いといてくれ。
何にせよ学生料金でも1000円を超えるチケットが無料になるのはありがたい。
第二神殿時代(2000年前)のエルサレムの1/50模型。
この博物館は非常に広く多くのセクションがある。
考古学セクション。石器時代からオスマン帝国支配の時代までを扱っておりこのセクションだけでもかなりの広さがあった。めちゃくちゃ腹が減ってきたので駆け足で巡る。
昔のシナゴーグの再現
ドイツやイタリア、インドのシナゴーグが再現してあった
ユダヤ人が被っている帽子もいろいろ種類があるようだ
博物館を出て地元で人気だというファラフェルのピタサンドを食べに行く。
野菜もファラフェルもどっさり入っていて18シェケルとイスラエルにしては安い。しかも美味しかった。
マハネ・イェフダ(市場)。平日の昼間だがとても賑わっていた。旧市街のムスリム区域以外ではムスリムを全然見ないことに気がつき、やはりここはユダヤ人の国なのだと感じる。
住宅街でユダヤ教関連と思われるイベントが行われていた。入りにくい雰囲気だったので外からこっそり撮影。
トランプに感謝してる看板なんて初めて見たな
24/6の看板。安息日はしっかり休むということだろうか。
超正統派の居住区域メア・シェアリームに到着。「変な格好で入らないように」という注意書きが至る所に掲げられている。半袖短パンでここに立ち入ろうものならゴミを投げつけられたりするらしい。
メア・シェアリームは周りと比べて街並みが古びており、ヘブライ語のポスターがたくさん貼ってあった。少しゴミのような臭いもする。
ここより先には観光客は入ったらダメっぽい
この場所では9割以上が老若男女問わず超正統派の格好をしている。他のエルサレムとは全く違う雰囲気だった。
今日の最後はヤド・ヴァシェム(ホロコースト博物館)。
ナチス結成から終戦までのユダヤ人に対する迫害が膨大な写真・映像・説明書き・遺品などにより語られていた。相当にタフで重苦しい内容だったが、ユダヤ人の苦難の歴史の一端を感じることができた。イスラエルがパレスチナ人に対して行なっていることと少し重なるように思える部分もあったが…
ダマスカス門に戻ったが夕方のこのあたりの旧市街は毎日すごい人混みである。