5.24 イエスが歩いた道@エルサレム
イランで買ったインスタントヌードルをようやく食べる時が来た。あっさり目のチキンスープで美味しかった。
開館時間の9時にダビデの塔に行き入場。塔というより城だ。
敷地内のファサエルの塔からは旧市街と新市街が見渡せる。
建物の中は博物館になっており、カナン時代から戦後までさまざまな国に支配されたイスラエルの歴史が年代順に説明されている。
岩のドームの内部模型
説明は非常に分かりやすく、とても勉強になった。まあ内容を覚えているかと言われると怪しいのだが。
旧市街を出て新市街を散策。この通りは人が少なかった。
マクドナルドを発見したので価格調査。先日の死海の店と値段は変わらなかった。ハンバーガー8シェケル(240円)、ポテトSサイズ10シェケルと日本よりも高い。
ちなみにユダヤ教の戒律で肉と乳製品は同時に食べてはいけないのでチーズバーガーはメニューにない。
小腹が空いたので適当な店でクベ(マッシュルームとタマネギを包んで揚げたやつ)とエッグロール(春巻きみたいなやつ)。3個で10シェケル。イスラエルの物価は恐ろしい。
のんびり新市街を歩いていると向こうから大きな声や楽器の音が聞こえてくる。目を凝らすとデモのようだ。
ビラにはイスラエルのセクハラやレイプに関する事情が書いてあった。5人に1人が生涯のうちにレイプ被害に遭うというのは尋常ではない。デモ参加者はほとんどが女性だが、1-2割くらいは男性だった。
デモの列に勢いよく突っ込もうとしたおっさんが警官に取り押さえられていた。
昼ごはんはサビーフ 。揚げナスとゆで卵と生野菜のピタサンドだ。20シェケル。
肉は入っていないがボリューミーで非常に美味い。
東京TシャツはBasicでBeautifulなファッションだったのか、、、
ピカジューTシャツ。このセンス好き。
新市街から旧市街を通り抜け、キリスト関連の教会が多いオリーブ山へ。
万国民の教会。イエスが最後の夜を祈って過ごしたゲッセマネの園にある。建物自体は新しい。
中に入ると大きな3枚のモザイク画が目を引く。真ん中には苦悩の表情を浮かべるキリストの姿が描かれている
キリストの逮捕
ユダの接吻。これでキリストがどの人物かを示して逮捕されたんだっけ。
オリーブ山を登り昇天教会に到着。
内部にはイエスが昇天する際に残したと言われる足跡がついた岩がある。心が汚れてしまっている俺にはどこが足跡に見えるのかさっぱり分からなかった。
狭い聖堂内にはこれ以外何もなく、5シェケルの入場料には値しないと思ってしまった。無料で入れる万国民の教会の方が100倍すごかったぞ。
主の祈りの教会。壁にはいろいろな言語で祈りの言葉が書かれている。
日本語のものもあると地球の歩き方には書いてあるが見つけられず。コンカニ語(推しメンの母語)ですら見つけられたのに。
丘を下りる時に旧市街が綺麗に見えた。
主の泣かれた教会。オリーブ山を下りる途中でイエスがエルサレムの滅亡を予言し涙を流した故事に由来する新しい教会だ。
祭壇の後ろの窓から旧市街が見える。
マリアの墓の教会。マリアとはもちろんイエスの母親である。アルメニア教会の管轄のようだ
ハチュカルが豪華
マリアの墓は地下にある。
たくさんのキリスト教徒が列をなし、順にイコンのようなものに口付けたり祈りを捧げたりしていた。
この右下の小さい入り口の向こうがマリアの墓である
旧市街のすぐ外側にはムスリムの墓地のようなものがあり、ムスリムによるバザールが並んでいた。
旧市街に入り、イエスが十字架を背負わされた場所に建つ教会を見学。
イエスが十字架を背負って歩いた道はヴィア・ドロローサといい、重要な巡礼スポットになっている。この道を毎週金曜日の16時からフランシスコ会の主催により大勢で歩く行事があると聞き参加することに。
16時になると聖職者たちがぞろぞろとやって来た。顔付きから察するにおそらく出身国はさまざまだ。
スタート地点。観光客も巡礼者もたくさんいる。
賛美歌を歌いながら行進していく
ヴィア・ドロローサには14個の中継地点(留)がある。隊列は留に着くたびに立ち止まり祈りを捧げ、ここはどういう場所なのかという説明(「ここはイエスが倒れ込んだ場所です」とか)を英語やスペイン語などで行ってくれる。
10個目以降のの留は聖墳墓教会内にある。イエスが十字架に釘で張り付けられた場所。モザイク画に描かれたハンマーを持つ処刑人?の姿が恐ろしい。
十字架が立てられた地点は祭壇のようになっており、順番にみんな触っていく。俺も並んで見学。
14個目の留、すなわち最終目的地はイエスの墓だ。イエスは復活し昇天したためここに遺体は眠っていないのだと説明する際に声のトーンが上がっていたのが印象的だった。
今日の夜ご飯。無料とはいえ一昨日くらいから肉が全く入っていないのは悲しい。
旧市街のダマスカス門を出るとムスリムが多いため日没を待っている人たちが多く見られる。
イフタルで出かけているのか閉店時間なのか、日没後の旧市街は閑散としていた。