24Oダイアリー

旅行の記録

6.3-4 美女の国@キエフ

6.3

キエフ行きのバスは沿ドニエストルを通るルートだったため、沿ドニエストル入国→沿ドニエストル出国→ウクライナ入国と3つの手続きを踏むことになる。モルドバ沿ドニエストルを国家として承認していないが支配はできていないので当然沿ドニエストル入国前とウクライナ入国前にモルドバ出国の手続きが存在しない。

そのため俺はモルドバを出国していないことになり、次もしモルドバに行った時は面倒なことになる可能性があるらしい。まあ行かんやろけど。

 

沿ドニエストル入国と出国は車内でパスポートを預けたら終わるタイプ(先述したようにスタンプは押されない)だったが、ウクライナ入国手続きはバスの外でパスポートを預けて乗客全員で別室待機というよく分からないものだった。パスポートを預ける際には顔と顔写真を何回も交互に見られた。写真と似てなくて悪かったな。

 

中心地に安宿を見つけ散策開始。

まずはキエフの定番観光地であゆソフィア大聖堂から。

鐘楼は水色と白の色遣い、また造形が爽やかで整然とした印象を与える。
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大聖堂もいくつもドームが並び美しい。
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中に入るとイコンやフレスコ画に圧倒される
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敷地内にはいくつか建物があり、すべてに入れるチケット(70フリヴニャ)(280円)を買ったのでメトロポリタンレジデンスに入場。

立派すぎるストーブ
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フレスコ画が描かれた部屋
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お洒落な卵
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小さめの教会
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鐘楼からの眺め。キエフの美しい街並みが見渡せる。

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鐘楼を降りて聖ミハイル修道院へ。ソフィア大聖堂を出ると見える。
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ここも水色と白が非常に美しかった。内部は撮影禁止だがやはり豪華なイコンやフレスコ画を見ることができる。
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この辺りは高台になっているようで、少し歩いたところの公園からの景色がとても綺麗だった。

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チェルノブイリツアーのオフィスに行き、明後日のツアー代金99ドルを支払う。高いがこれでも最安値だ。

オフィスのお姉さんにオススメの店を聞き、ウクライナの人気チェーン店Puzata Hataへ。

綺麗なスタローバヤのような感じだ。だいぶ賑わっている。
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丸亀製麺でも最後におにぎりを追加してしまうタイプなのでいろいろ注文してしまった。

まずウクライナといえばボルシチ(ビーツのスープ)とサーロ(豚の脂身の塩漬け)である。

あとはパンプーシュカ(ガーリックバターが染み込んだパン)とサラダとズッキーニの肉詰め。

これだけ頼んでも112フリヴニャ(450円)なのはありがたい。しかもどれもめちゃくちゃ美味い。
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メトロに乗車して移動。1回8フリヴニャととても安い。
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旧ソ連メトロあるあるのやたら長くて速いエスカレーター
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ホームも綺麗。旧ソ連メトロあるある。

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市場で朝ごはん用のサーロを購入。味見もできるし100g20フリヴニャと安い。

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あとはSIMカードも購入。プロモーション価格らしいが4GBと通話が付いて500円なのは安い。久しぶりにSIMカードを買った気がする。

 

ペチェールスカ大修道院。まさか修道院の写真を撮り忘れるとは。おっきくてきれいでした。あと川からの眺めが綺麗でした。

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夜ご飯ももちろんPuzata Hata。ここもかなり混み合っていた。
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オクローシュカ(夏の定番冷製スープ)、パンプーシュカ、リース(薄味の付いたピラフ)、鶏とキノコのクリーム煮。どれも美味い。
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夜の独立広場も綺麗だがカップルが多くてメンタルがやられてしまった…
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6.4

朝から黄金の門へ。ムソルグスキー組曲展覧会の絵」の最後の曲『キエフの大門』はこれのことらしい。

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立派だがどこが黄金なのかはよく分からなかった……
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国立劇場。バレエやオペラが最安200円で観れるということでオンライン予約をし夕方に戻ってくることに。キエフバレエって結構有名みたいですね。
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ウラジーミル聖堂。明るい黄色が美しい
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バザールで明日用のベーコンを購入。

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イクラキャビアも売っている
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高1の夏休みにイギリスに行った時の友達アルテムと合流し昼ごはん。8年ぶりの再会だ。

彼おすすめの店で彼おすすめのモルス(ドライフルーツを煮込んだジュース)とボルシチとサーロのセット。やはりPuzata hataとは違い、合わせて200フリヴニャ程度だったがかなり美味しかった。

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アルテムの車でドライブ
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アンドリイ聖堂。ウクライナの教会の塗装の美しさは素晴らしいものである
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アルテムおすすめのデザート。中にモモのコンポートが入っており非常に美味しい。
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最近できたという橋。仕事に戻るアルテムと別れモニュメントの方へ向かった。f:id:ny2401228:20190606144600j:image

橋からはキエフの市街がよく見える
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モニュメントに到着

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チェルノブイリ博物館で勉強して明日のチェルノブイリツアーに備える。入ってすぐのところに福島原発関連の大きめのコーナーがあり、ウクライナの日本に対するシンパシーのようなものを感じた。
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階段の上には事故によってと住めなくなった村の看板がいくつもぶら下がっている。
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その数はベラルーシウクライナ合わせて200近くにのぼる。

 

展示は説明書きがほとんどなかったため60フリヴニャでオーディオガイドを利用。多少噛んだくらいでは撮り直さなかったようで、5分に1回くらいは噛んだり言い間違いの訂正が入る。
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事故で亡くなった人や事故後に除染作業などにあたった人などの遺品や手紙が展示してある。

 

事故から3日後の新聞。北欧で高い放射能が検出されたものの、まだこの頃は事故があったことをソ連側は認めていない。
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広島・長崎に関する展示も少しあった。

 

キエフではジョージア料理店の看板をよく見る。数年前から人気になっているとアルテムが教えてくれた。
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ちなみに「麺屋武蔵」というラーメン屋も何店舗かあり人気らしい。外国のラーメンは高い印象だったが、意外と安いそうだ。

 

国立劇場でバレエを見る前におやつのキャベツパン(12フリヴニャ)
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国立劇場に入場。ドレスコードがあったがシャツとスウェットパンツで何とかなった。まあめちゃくちゃ浮いてるけども。

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旧ソ連の三大劇場の一つだけあり実に豪華で美しい。
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最安(50フリヴニャ)の席なので目の前に柱があり非常に邪魔である。
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開演前には7割くらいの客席が埋まっており、若者の姿も多い。今日の演目はプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』だ。

バレエを見るのは初めてだったが、軽やかにしなやかに回ったり跳んだりする姿は美しかった。

 

公演は3時間後に終了し、アルテムおすすめの店でキエフ風カツレツを食べようと店に入ったもののラストオーダーが終わっていた。Puzata hataの出番である。

キエフ風カツレツとジャガイモとパンプーシュカ。

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ナイフで切ると中からバターが溢れてくる。
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肉の旨味を吸ったバターは美味しく、鶏胸肉もバターを吸ってしっとりとしている。実に良い組み合わせである。

 

宿に戻り明日用のベーコンを切る。切れ端をつまみ食いしつつ明日これをたっぷり味わえるのかとワクワク。けっこうこの時間が好きだったりする。
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