6.14 これが巨匠か@バルセロナ
まずは予約していたカタルーニャ音楽堂へ。ちなみにこれはガウディ建築ではない。
入口からもうオシャレである
独特の色遣い
この音楽堂では様々な種類の花がモチーフとして用いられている。
メインホール。見た目だけでなく音響も素晴らしいそうだ。
天井からは逆さにした釣鐘のような形でガラスがせり出している
いろいろな国の楽器を奏でる像たち
二階席の天井には偉大な音楽家たちの名前が書かれている
二階席から。天井のガラスが美しい
予約したサグラダファミリア入場の時間まですこし余裕があったので近くのカタルーニャ大聖堂を見学。午前中は無料らしくラッキー。
こちらはわりと正統派な見た目のカトリック教会だ。
中も豪華
回廊にはいくつもレリーフがある
パイプオルガンもかなり大きい
聖堂から歩いてサグラダファミリアへ向かう。地下鉄は10回券を購入したため慎重に使わなければ。
道中で凱旋門のようなものを発見
亀仙人のキャップにも遭遇
長い入場列に並んで厳しめのセキュリティチェックを抜け、いよいよサグラダファミリアに入場である。
まずは東側の生誕のファサード。ガウディが生きている時に完成した唯一のファサードだ。イエスの誕生から幼少期の様々なエピソードが彫られている
イトスギの木と鳩。
イエスを抱くマリアとヨセフ
その左下には東方三博士がいる
ローマによる嬰児虐殺やエジプトへの逃避
完成図の模型。中央に大きな塔がそびえ、南側にもう1つのファサード(栄光のファサード)ができるなど今とはまた大きく様変わりしそうだ。
サグラダファミリア制作チームの日本人彫刻家によって彫られた門をくぐり内部へと入っていく
ただただ驚き辺りを見回すしかなかった。というかぶったまげた、というのが正確なところだ。何だこの空間は。
見上げると高い柱が枝分かれし天井を支えているのがわかる
ステンドグラスも細かいモザイク模様になっており色遣いが美しい。東側のステンドグラスは主に寒色系、西側は暖色系になっている。
祭壇の上に吊るされたキリスト像。この広さの割には小さい。
祭壇の後ろには地下聖堂があり、ここにガウディが眠っている
栄光のファサードになる予定の南側に置かれた石のレリーフ。各国語で祈りの言葉が彫られており、この教会の普遍性を表しているそうだ
教会内をひとしきり楽しんだ後はエレベーターに乗って塔の上へ。バルセロナの街がよく見える。いくつか壁面の彫刻も目の前で見ることができた
下りは階段。螺旋階段をひたすら下る。
最後は西側の受難のファサード。ここはガウディの死後に完成した部分だ。
直線と四角でやや抽象化された彫刻が並んでおり、生誕のファサードとはだいぶ趣が異なり荒涼とした雰囲気である。
最後の晩餐
イエスに接吻するユダ
鞭打たれるイエス
鶏が鳴く前にイエスを知らないと3度言うペテロ
手を洗いイエスの磔に関して自らに責任がないと示す総督ピラト
イエスに代わって十字架を背負いゴルゴダの丘を登るシモン(下)とイエスの埋葬(上)
ロンギヌス(下)とサイコロでイエスの服を分けるローマ兵(上)。このローマ兵の兜はカサミラの屋上のものをオマージュしており、製作者のガウディに対するリスペクトを感じる
イエスの顔を拭ったヴェロニカとその布(下)、イエスの磔刑(上)
復活したイエス
エルサレムでマタイによる福音書を読んでおいたおかげで、どの場面がどこで起きたものなのかを思い出しながら鑑賞することができ面白かった。抽象化されながらもわかりやすい造形も非常に好みであり長い間眺めていても飽きない。
地下にはギャラリーがあり、制作過程や初期案の模型、アトリエなどを見ることが出来る
サグラダファミリアは本当に本当に素晴らしく、人類の至宝と言っても大袈裟ではないように思う。2026年の完成後に絶対にまた来たい。
サグラダファミリア近くの地元で人気という店でランチセット(10ユーロ)。
ガスパチョ(冷製スープ)
グリル
クレマカタラナ(サクサクのカラメルが乗ったクリームブリュレ。カタルーニャのお菓子)
どれも美味しく、これで10ユーロは他の店と比べるとだいぶ良い値段だ。バルセロナ物価たけえよ。
続いてカサバトリョ。ガウディが作った家だ。
波打つファサードが印象的である
無料でオーディオガイドが付いてきて、当時の様子をARで教えてくれる。
ちなみにガウディ建築は私的財団で運営されており税金が投入されていないのでチケットが高い。学割を使ってもサグラダファミリア30ユーロ、カサバトリョ22ユーロ、カサミラ16.5ユーロだ。カタルーニャ音楽堂も私的財団による運営なので22ユーロと高い。
異世界に迷い込んだかのように感じさせる空間。設計したガウディもすごいけどこういう形の家やガラスを作る職人も相当すごいと思う。
窓の取っ手も独特な形をしているが、かなり指にフィットする。
天井も真っ直ぐではなく渦巻いていたり波打っていたりする
換気用の板もオシャレ
ドアも丸っこく柔らかさがありかわいらしい雰囲気だ
吹き抜けのタイルは上にいくにつれて濃くなっている。これは上の方が取りこむ光が多いために全体が均一な色に見えるように工夫したものだという。たしかに見上げると全体的に同じような色に見える
ガラスまで波打っちゃってる
最上部のタイルの色はかなり濃い
屋上の煙突。モザイクタイルで覆われガウディらしさ全開である。
屋根裏部屋もガウディにかかれば幻想的に
この建物は圧倒的な美しさと機能性の両方を兼ね備えており、ガウディは天才なんだ、巨匠なんだと腑に落ちさせるのに充分なものだった。
夜は自炊をするつもりだったが宿のキッチンににコンロも食器もなかったので昨日と同じくバルが立ち並ぶ通りで食べることにした。今日の宿は今までで最低レベル(スタッフが無愛想、臭い、シーツ代2ユーロ荷物預かり代5ユーロ)だった。最安でもアゴダで評価5点代と評判がわるいだけある。
今日のバルもお洒落だ。
5ユーロくらいで抑えようと思っていたのにピンチョスが止まらない。
結局8ユーロしたがとても美味しく満足。
夜の散歩中に日本料理店をいくつか見つけた。やや高いものの、中央アジアやコーカサスと比べると普通の店との値段の差が少ないためか客が何人かいた。
灯りで照らされた幻想的なカサバトリョ
カサミラ
バルセロナは日没が遅く21時過ぎでこの明るさだ。
22時ごろには暗くなり始めサグラダファミリアがライトアップされる。夜は外からステンドグラスが見えるのが良いところだ
久しぶりに自分の写真を撮ってもらった。なかなかええ感じやん
横の公園では池に映るサグラダファミリアが楽しめる。
昼とは違った雰囲気で夜も楽しめる。なんと素晴らしい教会であることか。