7.12-13 革命と音楽の街@サンティアゴデクーバ
7.12
6時半に宿を出てバスターミナルへ。サンティアゴデクーバまでは13時間の道のりだ。
昨日バスの預け荷物を受け取る時もそうだったのだが、荷物を預ける際に竹かごを指差しチップを要求された。そんながめつい真似をされたのは後にも先にもトリニダーだけだった。
途中で昼ごはんのための休憩タイムがあるが、Viazulは観光客用のバスなので当然CUC払いの高い店に停まる。一番安かった2CUC(220円)のチーズサンドイッチを注文。さすがにクオリティも量も違うため一概には言えないが、価格だけで言えばキューバ人用の店の8倍以上の価格である。まあ大きさは倍以上あるけど。
結局14時間かかりサンティアゴデクーバに到着。バスターミナルから中心地も少し遠く、宿に着いたのは23時前だった。宿はトリニダーの情報ノートに出て来たマリアの家をチョイス。バスルーム付きのシングルルームで1泊10CUCだ。
少し休憩してから夜の散歩へ出かけた。夜ご飯はピザだ。この時間はピザ屋くらいしか開いていない。
サンティアゴデクーバは音楽の街なので、至る所から音楽が聞こえてくる。
7.13
まずはモンカダ兵営博物館へ向かう。朝ごはんは5ペソ(20円)のピザ。
サンティアゴデクーバの街並みも良い感じだ
街のど真ん中に柔道教室。なぜか看板に「霊感」と書かれていた
モンカダ兵営は1953年7月26日(現在の革命記念日)にカストロたちが襲撃したキューバ革命始まりの地である。この襲撃は失敗に終わりカストロは投獄されたが、恩赦によって出獄したのち亡命先のメキシコでゲバラと出会い5年半後にキューバ革命を成功させることになる。
入口は当時の弾痕が残っており激しい戦闘を物語っていた
中はいつも通り撮影料が5CUCだったため撮っていないが、当時使われた武器や服、戦死した人たちの写真が展示されていた。
モンカダに関係してかサンティアゴデクーバはゲバラよりもカストロの絵や写真が圧倒的に多い。しかしカストロは自らが崇拝されるのを嫌っていたため、銅像などは存在しないらしい。
中心部にほど近い場所にテントが並びマーケットのようなものができていたが、品揃えはかなり微妙だった。
パスタのテントはすごい騒ぎになっており野次馬も群がっている
一方輸入品スーパーとでも言うべき高い店はこんな感じ。モノ自体は多いが種類が少なく選択肢が狭そうだ。
暑いので5ペソでアイスが買えるのはありがたかった。しかも美味い。
トリニダーの情報ノートで見つけた食堂が開いておらず他に良さそうな食堂も見つからなかったので昼もピザになってしまった。
ハムピザは値段がチーズピザの2倍(10ペソ)になるわりにハムがだいぶしょぼかった……
暑すぎたので宿で少し涼んでからまた散策に出かける。
サンティアゴデクーバのカテドラルはキューバで見た中で一番豪華な教会だった
ちょうど中ではセレモニーをやっており、ろうそくを持った子どもたちが堂内をゆっくりと行進していた
街の中心のマルテ広場は夕方になるとたくさん屋台が並んでおり祭りのようになっていた。同じ値段で同じものが何軒も並んで売っているのが社会主義国っぽい。
ベーコンサンドのようなもの(3ペソ)をつまんでみた。削ぎたてで美味い。
屋台をはしごしてフライドチキンとコロッケも購入
食べ終わって他の屋台を冷やかしていると、「覚えてるか?宿で会ったよな?あれだよ、俺のおばさんの宿だよ!」と全く面識のない男に話しかけられた。怪しさMAX。
この祭りはモヒートの祭りで美味しいモヒートの店を知っているから教えてあげると言うので暇つぶしがてら付いていった。キューバ人はあんまりモヒート飲まないしこの街の週末はいつも屋台出てるって聞いたことあるけどな。
数分ほどでバーに着きドアを開けて手招きしていたが、暗くて客が誰もいなかったので断って広場に戻った。後で宿のおばさんに聞いてみたらこんな男は知らないし今日はモヒートの祭りでもないと言っていた。
向こうの人違いか悪い奴かのどっちかだろう。「宿ってマリアの?」と聞いたら「そうそうマリアだよ」と言っていたのでオレオレ詐欺的手法で話を合わせてくるタイプの悪い奴である確率がかなり高そうだ。
キューバの公衆便所あるある「便座がない」「トイレットペーパーがない」「壁が低い」
カフェで人民葉巻を見つけたので購入。1本1ペソと輸入用のブランド物葉巻の200-400分の1くらいの値段だけあって味や香りはあまり良くない……
夜9時過ぎになると広場でライブが始まり踊っている大人(特にカップル)が目立ち始める
夜食は揚げたてチュロス。安いが非常に鈍重な食感だった……重い……