24Oダイアリー

旅行の記録

6.15 芸術的な一日@バルセロナ

まずはカサミラへ。クソみたいな宿の荷物預かりに5ユーロ払うなんて絶対に嫌だったのでバックパックを背負いながらの1日だ。カサミラはチケット代をケチってもともとは入る予定ではなかったが、ガウディ建築の素晴らしさに圧倒され一昨日に急遽予約した。ガウディ独特の曲線が出迎えてくれる。

f:id:ny2401228:20190618055811j:image 

 

さすが高い入場料を取るだけあり無料で荷物を預けられるクロークがある。ブダペストシナゴーグも見習ってくれ。

バックパックを預けて中に入ると大きな吹き抜けになっている
f:id:ny2401228:20190618055720j:image

やはりここもカーブがあり柔らかい印象だ
f:id:ny2401228:20190618055716j:image

 

門の内側の天井の彩色も美しい
f:id:ny2401228:20190618055738j:image

f:id:ny2401228:20190618055727j:image

 

エレベーターで屋上へ上がるとガウディらしさ全開の空間が広がる。中央左の仮面のような形はサグラダファミリアの受難のファサードでオマージュされているものだ
f:id:ny2401228:20190618055747j:image

吹き抜けを上から見てみる
f:id:ny2401228:20190618055756j:image

 

カサミラはバルセロナのメインストリートに面した集合住宅だ
f:id:ny2401228:20190618055752j:image

 

先程の仮面のようなオブジェは実は煙突なのだ。下から見上げると確かに隙間から穴のようなものが見える
f:id:ny2401228:20190618055742j:image

 

屋根裏はカサバトリョと同じくいくつもの放物線形のアーチで支えられている
f:id:ny2401228:20190618055804j:image

 

逆さ吊り模型。ガウディは設計図は最小限にとどめ、このような模型を使って設計をしていたそうだ
f:id:ny2401228:20190618055732j:image

下から鏡で写すと骨組みの姿が浮かび上がる
f:id:ny2401228:20190618055723j:image

 

サグラダファミリアやカサバトリョ、コロニアグエルの模型も展示してある。建築の勉強してたらもっともっと面白かったんだろうな…

f:id:ny2401228:20190618060114j:image

 

ガウディがデザインした家具。やはりこれも柔らかいカーブが特徴的だ
f:id:ny2401228:20190618060037j:image

 

家政婦の部屋が並ぶ廊下。
f:id:ny2401228:20190618060012j:image

書斎
f:id:ny2401228:20190618055956j:image

謎の形の天井
f:id:ny2401228:20190618060017j:image

バルコニーの形もユニークである
f:id:ny2401228:20190618060058j:image

カサミラも面白かったが、個人的にはカサバトリョの方が面白かったように思う。

 

昼ごはんは土曜日ということもあり目をつけていた店が閉まっていたり13時からの営業だったりと店探しに苦労した。スペインは日が長いためか昼ごはんは13-14時ごろ、夜ご飯は20-21時頃と日本より数時間遅い。結局12時開店の昨日行った店でパエリアを食べることに。スペインといえばやっぱこれよね。ここは1人前からでもオーダーでき、炊きたてのパエリアが10ユーロ以下で食べれる良い店である。

注文から20分ほどでシーフードパエリアが運ばれてきた。
f:id:ny2401228:20190618060104j:image

シーフードのエキスとトマトソースが染み込んだ程よい硬さの米は旨味の塊である。もう一皿行きたいくらいだ。

 

昼ごはんの後はバルセロナ市内から10kmほど離れたコロニアグエルへ。バルセロナは意外と小さな街で、電車で20分もせず森が広がる。
f:id:ny2401228:20190618055952j:image

 

コロニアグエルは人が少なく、田舎びた美しい街だ。

f:id:ny2401228:20190618060003j:image

 

ここにもガウディによる教会がある。しかしながら未完の作品だ。サグラダファミリアとは違い工事が中断されてしまったため完成することはない。本当は塔やドームが付く予定だったようだ。

しかしやはりここも外観からユニークさが溢れる教会である。

f:id:ny2401228:20190618060326j:image

f:id:ny2401228:20190618060316j:image

ガウディあるあるのモザイクタイル
f:id:ny2401228:20190618060231j:image

中も素晴らしい。独特の居心地の良い空間づくりはさすがガウディといったところである。
f:id:ny2401228:20190618060226j:image

 

ステンドグラスは羽板のようになり換気が可能である
f:id:ny2401228:20190618060159j:image

 

サグラダファミリアのような吊るされた十字架とキリスト
f:id:ny2401228:20190618060207j:image


f:id:ny2401228:20190618060221j:image

閉館前だったこともあり観光客もほとんどおらず落ち着いて鑑賞することができた。

 

市内に戻り散歩タイム。円形闘技場のようなショッピングモールがあったので入ってみることにした。

f:id:ny2401228:20190618060414j:image 

わーめっちゃおしゃれ。バックパック背負った浮浪者みたいな人間が入るとこちゃうわ。

f:id:ny2401228:20190618060627j:image

と思いつつぶらぶらしているとUDON店を発見。スペイン人が箸でうどん食べてる……!なんか感動……!
f:id:ny2401228:20190618060504j:image

メニューを見てみると鳥南蛮うどん10ユーロなどなかなか高い。とはいえバルセロナの外食の価格を考えるとそこまで高くはないのかなとも思う。
f:id:ny2401228:20190618060543j:image

 

モールを出てカタルーニャ美術館がある丘の方向へ。
f:id:ny2401228:20190618060516j:image

階段はしんどかったが眺めが非常に良い。曇っているのが残念だ。
f:id:ny2401228:20190618060624j:image

 

カタルーニャ美術館には入らず近くのミロ美術館へ。
f:id:ny2401228:20190618060539j:image

はじめの方は独特ながらも分かりやすい風景画などが並んでいるのだが
f:id:ny2401228:20190618060507j:image

途中から訳わかんねえ
f:id:ny2401228:20190618060611j:image

おうおう何だこれは
f:id:ny2401228:20190618060535j:image

なんかすごい気はするけどよくわかんねえよ
f:id:ny2401228:20190618060501j:image

という感じでした。ミロはわたしには難しかったです。

 

ピカソ美術館へ向かう途中、デモのようなものをやっていた。内容はよくわからないがおそらくカタルーニャ独立関連のものだろうな、という気はする。旅先で会ったバルセロナの人たちが「俺はスペイン人じゃない、カタルーニャ人だ」と言っていたのを思い出す。
f:id:ny2401228:20190618060620j:image

政治犯の解放を訴えているのだろうか
f:id:ny2401228:20190618060511j:image

 

ピカソ美術館はピカソ作品が少年時代から年代順に並べられている。

少年時代の自画像。普通の絵が普通に上手い。

f:id:ny2401228:20190618060939j:image

f:id:ny2401228:20190618060759j:image

なにかの賞でグランプリになった絵
f:id:ny2401228:20190618060829j:image

スケッチもたくさん残されている
f:id:ny2401228:20190618060820j:image

パリでアバンギャルドのグループに入った頃の作品。すこし作品の雰囲気が変わってきた
f:id:ny2401228:20190618060826j:image

青の時代。この時代は有名だよね。
f:id:ny2401228:20190618060849j:image

f:id:ny2401228:20190618060838j:image

 

残念ながらこの後のバラ色の時代などの作品はなく、急に10年後くらいのキュビスム作品にタイムスリップする。こうなる前の作品の変遷見たかった…
f:id:ny2401228:20190618060823j:image

 

一番面白かったのはラス・メニーナスをオマージュした作品群だ。ピカソは晩年にベラスケス一番の傑作と言われるラス・メニーナスを分析しそれをオマージュした多くの作品を制作したそうだ。ベラスケスは知ってたけどラス・メニーナスは初めて聞きました。プラド美術館で本物見てきます。
f:id:ny2401228:20190618060842j:image

 

確かにラス・メニーナスだけどめっちゃ変わっちゃったよ
f:id:ny2401228:20190618060833j:image

特定の人物だけを描いたものもたくさんある
f:id:ny2401228:20190618060845j:image

f:id:ny2401228:20190618060853j:image

 

この真ん中の人の顔とか犬とか笑わせにきてるんじゃないかとさえ思ってしまう

f:id:ny2401228:20190618064955j:image
f:id:ny2401228:20190618065007j:image

ここまでくると完全に"ピカソの"ラス・メニーナスだなあ、ベラスケスとは完全に別物だなあ、と思う
f:id:ny2401228:20190618064929j:image

 

ピカソのセラミック。なんかかわいい
f:id:ny2401228:20190618064939j:image
f:id:ny2401228:20190618064926j:image

 

最後はピカソの写真がずらりと並んでいる。お茶目な人だったみたいね
f:id:ny2401228:20190618065002j:image

 

閉館時間までピカソ美術館を堪能した後はバスターミナルに向かい近くのカフェでトルティーヤ・デ・パタタス(直訳:ジャガイモのオムレツ)(スペイン風オムレツ)のサンドイッチ。結構ボリュームがあり2.5ユーロと悪くない値段だ。
f:id:ny2401228:20190618064943j:image

 

夜行バスのシートはトルコに近いレベルの綺麗さと広さだった
f:id:ny2401228:20190618064934j:image