24Oダイアリー

旅行の記録

7.8-9 社会主義国の風@ハバナ

7.8

ついに帰国前最後の国ハバナへ向かう。カンクンから55分とあっという間のフライトだった。

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まずは資金調達。キューバでは兌換ペソ(CUC)と人民ペソ(モネダ)の二重貨幣制度になっている。外貨と直接両替できるのはCUCのみであり、1CUC=1ドルとなる。ATMは3%の手数料が取られるが、それでもこの方法が最安だ。ちなみにドルを両替屋で両替すると10%の手数料が取られる。反米って感じだな。
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とりあえずATMでお金をおろし、そのうち3CUCだけ人民ペソに替えた。CUCからの両替は1CUC=24ペソの固定レートだ。CUCに比べだいぶお札が汚い。こんにちはチェ・ゲバラ

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空港を出ると博物館でしか見たことのないようなクラシックカーがブンブン走っている。タクシーもある(普通のタクシーより高いらしい)が一般人の普段使い用らしきボロボロのものも多い。

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空港から3km歩いてバス停へ。タクシーは25ドルほどかかるらしいがバスならなんと0.4ペソである。20km移動して2円を切るとは。お釣りがもらえないので1ペソかかったがそれでも安い。常に満員なので大変だが……

 

途中で長距離バスターミナルの近くを通ったのでチケットを買うために下車。20分歩いてたどり着いたが数ヶ月前に移転したらしい。なんということだ。

 

再びローカルバスでターミナルに到着した。30人ほどが並んでいる。仕事が遅いので1時間は待つとネットには書いてあったが、結局3時間待つ羽目になった。2つカウンターがあるにもかかわらずである。理解に苦しむ。先月ならオンラインで購入できたのでそうしておくべきだった……

やっと自分の番になり目当てのチケットを購入した。よく言えばフレンドリーなスタッフで、12日のチケットをくれと言えば「12って漢字でこうやって書くんでしょ」と呑気に言い、14日と言えば十四と書いてドヤ顔をしてくる。そんなことしてないで仕事してくれ。

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バスターミナル内はプロパガンダっぽい大きな壁画があった

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中国と仲が良いらしくバスやゴミ箱に中国語が書いてあることがある。
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カストロゲバラの絵がキューバらしい
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先述したようにキューバには2つの貨幣があるが、ペソで買えるものはめちゃくちゃ安い。輸入品などはCUCでの購入になり欧米並みの価格と物価の差が極端だ。

 

ジューススタンドのマンゴーシェイクは4ペソ(18円)。ミネラルウォーターは安くて1.5L1CUC(110円)なのでフレッシュジュースの方が圧倒的にコスパがいい。

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ペソ払いの店はどこもがらんとしていて品揃えが非常に悪く、ショーウィンドウはスカスカだ。モノ不足を感じさせる
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一方輸入品スーパーは商品がずらりと並んでいる。しかしあまり多様性がなく選択肢は少なそうだ。

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価格はペソとCUCの両方で表示してある。どちらで払ってもほとんど価格に差はない。
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キューバではカサという民泊が一般的である。日本人に人気という安宿シオマラの家は朝ごはん付きで1泊10CUC。ちなみに8割は税金で持っていかれるらしい。脱税とか簡単そうだけどどうなんだろう。

キューバは1時間1CUC払わないとWi-Fiが使えないので旅人同士の情報交換が非常に重要である。普段は日本人宿にはほとんど泊まらないが、こういう宿には情報ノートや地球の歩き方が置いてありありがたい。

 

キューバWi-Fiを使うためには店で専用のカードを買い、そこに書いてあるIDとパスワードを入力してログインする必要がある。Wi-Fiは基本的には公園や広場に飛んでいるので、スマホを覗き込んでいる人がたくさんいるとWi-Fiが飛んでいる場所だというのがわかる。

 

ペソ払いの店でオムレツサンド。6ペソと安い分めちゃくちゃシンプルだ。
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粉末を溶かしたリフレスコというジュースもいろんなところで売っている。一杯2ペソ程度。
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ハバナもカラフルでコロニアルな街並みが綺麗である
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中華街なんかもあったり
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夜ご飯はピザ(12モネダ)。焼きたてで安いし美味い。

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7.9

まずは革命博物館へ。カストロチェ・ゲバラなどの所有物や革命に関する資料が展示してある。

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革命以前まで大統領官邸だった建物だけあり内装も豪華だ
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建物の目の前の敷地には乗り物類がずらりと並んでいる。カストロ達がキューバまで乗ってきたグランマ号はガラスで囲われ厳重に警備されていた

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旧市街を散策。観光地化したような雰囲気で、観光客と観光客目当ての店や物売りが多い。観光客狙いのクラシックカーもたくさん停まっていた

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せっかく世界最高級の葉巻を作るキューバに来たので葉巻ショップでブランド物の安物を購入。細い安物の葉巻5本入で3.5CUCだった。

 

おやつに飲むヨーグルト(5ペソ)。濃厚で美味しい。下には砂糖がぎっしり敷き詰められている

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ミックスフルーツシェイク(5モネダ)。キューバは蒸し暑く非常に喉が乾くので安いシェイクやヨーグルトやジュースが色々なところで売られているのがありがたい。

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フライドチキンご飯も売っていたが、昼ごはん用に目当ての店があったので我慢
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こ昼ごはんは宿で会った人にオススメされた人民食堂。35モネダで豚の角煮が食べられる。美味しかったがご飯の量が尋常ではなく多かった。

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おつりでレアな3ペソ硬貨をゲット。人民ペソ硬貨には「Patrio o muerte(祖国か死か)」と書かれているが、チェゲバラの肖像と一緒に書かれているとその響きは格別である

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今年でキューバ革命成功から60年なのでポスターがいろんなところに貼られている
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午後は国会議事堂へ。10CUCのガイドツアーでしか入ることが出来ない。外観はアメリカの国会議事堂に似ている

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入口にある像は東大寺の大仏、アメリカのリンカーンに次いで室内にある像の中では世界3位の大きさらしい。工事中なのが残念。

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回廊も天井も立派である
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床には大きなダイヤモンドがはめ込まれていたらしいが、盗難防止のために今はレプリカらしい。
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議場はこんな感じ
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革命前の大統領(名前は忘れたがバティスタより前の大統領のはず)が描かれたレリーフは革命後に顔を潰されていた
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プンタ要塞。質素だが大砲がたくさん並んでいた

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バスで海中道路を通り対岸のモロ要塞へ。天気は残念だったがハバナ市街が綺麗に見える。f:id:ny2401228:20190718080857j:image

 

せっかくキューバに来たのでコーヒーは苦手だが1杯だけチャレンジすることにした。1ペソとめちゃくちゃ安い。飲んでみてその旨味に驚いた。確かに苦いがそれが気にならないくらい美味しい。砂糖が多めなおかげかもしれない。f:id:ny2401228:20190718080822j:image

 

夜は宿で同室の日本人3人でお出かけ。

昨日と同じところでピザを食べた後、革命広場のチェゲバラとカミーロの肖像を見に行った。夜はライトアップされていて綺麗だ。

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夜の劇場もライトアップされていて綺麗だった。ちなみに隣の国会議事堂は全くライトアップされていない
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そのあとはバーへ。途中でヘミングウェイ御用達だったバーがあったので覗いてみた。ここはいつも満員だ。看板にはヘミングウェイのサインや「ヘミングウェイのお気に入り」と宣伝文句が並んでいる。

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ヘミングウェイ像も少しだけ見えたf:id:ny2401228:20190718080912j:image

 

「ヘイジャパン!」と声が聞こえたので振り向くと日本提供のゴミ収集車のおっちゃんが手を振っていた

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同行者が他の旅行者から勧められたというバーでマンゴーダイキリ(6.6CUC)をオーダー。キューバといえばラム酒・モヒート・ダイキリ・ピニャコラーダが有名である。f:id:ny2401228:20190718080829j:image

めちゃくちゃ飲みやすくて美味しい。度数が高いのに飲みやすすぎてついつい飲みすぎてしまい、帰る頃には頭痛と倦怠感がすごかった。まあ半分くらいしか飲めてないけど……

一緒にいた2人からモヒートとピニャコラーダももらったがその2つも美味しかった。