3.26-27 風と歴史とオイルマネーの街@バクー、ゴブスタン
3.26
まだアゼルバイジャンマナトを持っていなかったので、朝に銀行でマナトを手に入れた。
近くのバザールの屋台で0.4マナト(24円)のクタブ(薄焼きの生地で肉とか野菜を挟んで焼いたアゼルバイジャンの郷土料理)を朝ごはんにいただいた。緑色の野菜を挟んだクタブは青々とした味で少し癖があった
宿に戻りおばちゃん軍団に別れを告げる。別れ際に無地のシンプルなハンドタオルをもらった。どこまでも優しく暖かい人達だった。
宿を出てイランビザを手に入れるために地下鉄でイラン大使館へ。バクーメトロもソ連の香りがする。
しかし大使館に着くとここではなくビザセンターに行けと言われてしまった。教えられたバスに乗り12時半過ぎにビザセンターに到着。13時に閉館するので危ないところだった。
eビザを申し込んだ時のpdfを印刷して持って来いと言われたので慌ててプリント屋に行きビザセンターに戻る。この時12時55分。ギリギリの戦いに勝利しビザ申請を終えた。3度目
昼ごはんはケバブ(2マナト)。中央アジアにもケバブ屋はたくさんあるが、バクーはさらに数が増えたように感じる。トルコが近いからだろうか。
バクーは今までの中央アジアの国と全くと言っていいほど雰囲気が異なっている。ヨーロッパみたいだ。
旧市街は城壁で囲まれている
モスクの入口は彫刻だけで模様を表現していた。これもシンプルで良い。
歩き疲れたのでチャイハナで一服していると、頼んでもいないチョコが置かれた。チャイが1マナトと少し高い(ような気がする)からそこに含まれているのだろうかと考えていると、しっかりチョコレート代3マナトを請求された。そりゃないぜ。
夜ご飯はブグラマ。店員によればアゼルバイジャンのスープらしい。説明が難しいが確かに今までのスープと少し違う。
夜ご飯の後に路上のキオスクで水を買おうとすると1L1マナトとのこと。朝は0.6マナトで買えたので渋っていると電卓を出してきて「いくらがいいんだ?」という感じでこちらを見てくる。0.6と打って電卓と10マナト札を渡すと黙ってお釣りを用意し始めた。しかし返ってきたのは9.2マナト。0.6じゃねーのかよ、じゃあ俺が電卓渡した時に0.8って言えよと思いながらも渋々購入。チャイハナのねーちゃんといいこいつといいバクーの人間は金に関して少し印象が良くない。
メトロで乗り方教えてくれて自分のカード使って乗せてくれた優しいおっちゃんとかもいたけどね。
3.27
バクーメトロと一部のバスはバクーカードがないと乗れないため駅で購入。回数券はカード代が0.2マナトで最大4回分(1.2マナト)(1マナト=65円)までの料金を入れることができる。再チャージ不可なので使い切ったらまた新しい回数券を買う必要があるが、繰り返し使えるバクーカードは2マナトなので40回以上乗るならそちらの方が得だと思う。
4回分の回数券(1.4マナト)を買うために券売機に2マナトを入れるとお釣りが返ってこない。M君も返ってきてなかった。数円レベルなら返ってこないことはどこの国でもあったが、0.6マナトは無視しちゃいけない額のように思う…
どれも小さなことだが、バクーの金に関する印象がまた下がってしまった。
宿の近くの駅からバスでターミナルに向かい、ターミナルからまたバスに乗ってゴブスタンへ向かった。
ターミナルに向かうバスは少し距離が長いからか0.3マナトではなく0.35マナトをカードから引かれた。このせいで4回目にはチャージ額が足りず地下鉄に乗れなかった。
ターミナルからゴブスタンは40kmほどなので0.8マナト。これは現金払いだ。
ゴブスタンの町から博物館まで4km、博物館から岩絵エリアまでは2kmの道のりだ。タクシーが何台も勧誘してくるが、数百円をケチるために全て無視。タクシーが明らかに供給過多である。町を抜けると自然が綺麗なので乗らないという選択肢も結構良いと思う。
博物館はとても綺麗で内容も充実していた。石器時代の暮らしや岩絵の描き方から解釈まで英語で説明文がある。
博物館から30分ほど登り岩絵ポイントに着くと、ゴツゴツした岩の表面に明らかに人工とわかる線が見える部分がある。はっきり何を書いているか判別できるものもあった。
船と人
人
牛
1万年前の絵が残っていることにただただ感心。
また6kmほどを歩いて戻り、バスに乗る。
途中でビビヘイバットモスクに立ち寄った。重要な聖地らしい。
中は緑と金を基調とした装いで美しい
前庭からは港が見える
夜ご飯はプロフ。今までのプロフとは大きく異なり、米がふわふわしていたし炊き込みご飯でもなかった。
水にStill waterと英語表記があって少し感動。メトロの車内音声も英語がある。
ケーブルカーに乗り一人で夜景鑑賞。湾の曲線が美しい。フレイムタワーもすぐ近くだ。