3.4-5 シルクロードでシルク工場を見学してみる@フェルガナ、タシケント
3.4
宿を出てマルギランのシルク工場へ。マルギランはウズベキスタン1のシルクの産地だ。ここではソ連時代に失われた技術を復元して手作業でシルク製品を作っているそうである。せっかくシルクロードにいるので、ここを見るためにフェルガナに宿泊していた。
ちなみに見学は無料である。
まずは蚕の繭を茹でて糸車でつむぐ。ちょっと臭い。
奥に大きな糸車が少しだけ見えている。
今日は英語が話せるガイドが出払っているそうで、後からやってきた高校生の集団と一緒に見学。10人くらいのうち1人だけ英語が話せる学生がいたので少し通訳もしてもらった。
みんなで蚕の茹で汁を回し飲みしてて引いてしまったが、自分のとこにも回ってきたので飲むふりをして誤魔化す。ごめんな。蚕は高校の時に食ったけどもうたくさんだ。
シルクカーペット工房
織物工房
足でペダルを踏みながら器用に編んでいく。しかし手作業だから1日に進む量はほんの少しらしい。
機械で作ってる織物もあった
ここで糸を染める準備。染めたくない場所にテープを巻いている。
染める場所は見れず残念。しかしなかなか面白かった。
昼ごはんはシルク工場の近くのバザールにある食堂でプロフとナンとチャイ。全部で9000ソム(1ドル=8300ソム)とリーズナブルだ。
こちらのプロフは脂っこいが干しぶどうなどが入っていて味が洗練されている印象を受ける。チャイとよく合う。
マルギランからは、昨日教えてもらった場所で乗合タクシーに乗りタシケントに向かう。
60000ソムで300kmちょっとを移動できるのはありがたい。この価格を考えるとやはり国境ではぼったくられていたようだ。
途中でガソリンスタンドに立ち寄ったが、ウズベキスタンでは給油中にドライバー以外は車にいてはいけないらしい。なぜだ。
タシケントに着いて宿にチェックイン。Booking.comで最安の宿だが8ドル。やはり高い。
夜ご飯はラグマン。ウズベキスタンのラグマン はプロフ同様少し脂っこいが、こちらも香辛料など味の要素が多いように感じた。チャイと合う。紅茶1ポットがだいたい10円か20円くらいで飲めるのが良いところだ。
ウズベキスタンでは紅茶に砂糖を入れないようだが、料理との相性を考えるとその方が口がさっぱりするから良さそうだ。
ありがたいことに2営業日でアゼルバイジャンビザが降りたので、翌日のトルクメニスタンビザ申請に備えてビザのカラープリントとパスポートのカラーコピーを調達しにバザールへ向かう。
詳細は省くが、トルクメニスタンは独裁者による閉鎖的な国家でビザを取るのが非常に面倒だ。まず次に行く国のビザとパスポートのコピーを白黒じゃなくてカラーじゃないとダメな時点で面倒だ。
ちなみに日本でトルクメニスタンビザを取るのはこれより非常に面倒でめちゃくちゃ高い。
無事印刷を終えた帰り道でモスクに立ち寄る。薄茶色と青色のウズベキスタンって感じのモスクだ。
モスクでぼんやりしていると、続々と人が集まり規則正しく並び始めた。
スピーカーから聞こえる司祭の声に合わせて跪き頭を地面に付けたり、立ち上がったりする。座ったまま右を見たり左を見たり。動きがあるたびに数百人の衣擦れの音がモスクに響く。
ふと、モスクで祈りを捧げているのが男性しかいないことに気がついた。女性たちはどこで祈ってるんだろう、、、
ライトアップも綺麗だった
アウトくさい店に遭遇
宿に住みついてる猫がかわいすぎたので、宿に戻ってからずっと愛でていた。
3.5
朝6時半に宿を出てトルクメニスタン大使館に向かう。オフシーズンだからこの時間だが、夏などは6時半に大使館のウェイティングリストに名前を書いて9時の開館を待つ必要がある。面倒な国である。
タシケントメトロはさすが旧ソ連といったところである。均一1200ソムと安い。
トルクメニスタン大使館。撮影禁止らしく警備員に注意されたが消去は求められなかった。白くて四角くてでかい。
7時すぎに着いてウェイティングリストに2番目で名前を書いた後は9時まで暇である。
バザールに出かけることにした。
バザールに入る前にチャイハナでシュルヴァとパンとチャイで朝ごはん。シュルヴァはおそらくキルギスのショルポにあたる料理だが、やはりこれもキルギスとはだいぶ違う。
チョルスーバザールはタシケント1のバザールだ。
中央アジアに来てから、バザールの青果や香辛料やナンの香りを吸い込むのがたまらなく好きになってしまった。
天井がおしゃれ
9時の開館に間に合うようにバザールを出て大使館で待っていたが、結局開いたのは9時半。面倒な国である。ちなみに9時半の時点で14人ほどがウェイティングリストに名前を書いていた。やはりオフシーズンだからか少ない。
19日(火)入国の14日(金)受取を希望して向こうも了承したが、宿や大使館で会った人の話を聞く限りこれも信用できない。結局3週間での発行だったり2週間待ってリジェクトということもあるらしい。面倒な国である。
そんなことになったらカザフスタンのアクタウからカスピ海フェリーでアゼルバイジャンに向かうことにしよう。
トルクメニスタンビザは入国日と出国日が決まっていて、しかも有効期限が入国から5日間しかない。全くもって面倒な国である。
しかもビザがおりたらビザ代55ドルと入国税14ドルがかかる。クソ国家である。しかし行ってみたいという気持ちが勝ってしまう。
申請が終わり今日の夜行列車を買いにタシケント駅へ。綺麗な駅である
エコノミーより50000ソムほど高いビジネスクラスしか開いてなかったが課金。150000ソム。
昼ごはんはタシケントの人気店プロフセンター。入口に大鍋が並び、プロフを作っている様子が見られる。
店内も地元民がたくさん
プロフ+カズィ(馬の腸詰)とうずら卵トッピング+チャイ
人気店だけあり本当に美味しかった。干しぶどうと香辛料と肉と米と油の協奏曲だ。
しかもこれで19000ソムという値段も素晴らしい。
またメトロで移動。安いし便利である。また、駅によって様子が全然違うのが面白い。気になる駅では降りて写真を撮りながら次の電車を待っていた。
ハズラティイマーム広場。非常に洗練された印象の美しいモスクだ。
門の装飾も凝っている
モスクはやはり天井が美しい。小宇宙を感じる。(何を言っているんだ)
夜ご飯はバザール横の食堂街でナリン(馬肉冷麺)とシャシリーク。
宿に預けていた荷物を取りに行き、タシケントユジニ駅へ。タシケント駅から10km以上離れている上に地下鉄やバスではいけない場所にある。
適当にタクシーを止め5000ソムで乗せてくれ、いや10000ソムじゃないとダメだなどと何台か交渉して結局7000ソムで妥協。相場は高くて5-6000ソムだが外国人をその値段で乗せてくれるタクシーはいないようだ。数十円の違いだが、敗北感を感じる。
駅はとても綺麗でちゃんとしている。入口でチケットとパスポートをしっかりチェックされた。
中には小さな食堂や売店もある
電車に乗り込んで自分の座席に向かう。
はっきり言ってしょぼい。ビジネスクラスなのに。1つのボックスに2段ベッドが向かい合わせになってるタイプだがスペースも狭く、清潔さ以外はインドの方がまだ良いと思ってしまった。