24Oダイアリー

旅行の記録

6.6-7 愛のない男でも愛のトンネルに行っていいですか?@リヴネ、リヴィウ

6.6

キエフを発って6時間、3時半にリヴネに到着。駅舎の中にベンチがなかったのでプラットフォームのベンチに寝そべって夜を明かす。場所を選ばずに寝る能力が高まっているのを感じる。

f:id:ny2401228:20190608011721j:image

 

6時半ごろに目覚め、パンとサーロを食べながらクレーヴェン行きのバスを待つ。そんな恨めしそうな目で見ないでくれよ。
f:id:ny2401228:20190608011712j:image

寒かったからグリーンティーを購入(5フリヴニャ)(20円)。思ってた味と違う。緑茶と紅茶の間っぽい感じだ。
f:id:ny2401228:20190608011741j:image

 

イカしたフォルムのバスがやって来た。ネットで調べていた価格より10フリヴニャ高い28フリヴニャだったが、同乗者にも確認したので運賃が上がったのだろう。上がり幅でかすぎだろ。
f:id:ny2401228:20190608011708j:image

 

7時過ぎにクレーヴェンに到着しひたすら歩く。目指すは愛のトンネルだ。大きめの蚊たちが周りを飛び回り始めたのでフードをかぶって防戦態勢を整えた。

にわとりかわいい
f:id:ny2401228:20190608011737j:image

f:id:ny2401228:20190608011727j:image

 

看板に沿って進むと愛のトンネルが現れた。幻想的な雰囲気だ。早い時間帯なので誰もおらず快適だ。ここはカップルで来る人が多いらしいのでメンタルが死ぬところだった。蚊はめちゃくちゃいるけど。
f:id:ny2401228:20190608011716j:image

このような木のトンネルが何キロも続いている。電車は1日3本だけここを通るらしい。
f:id:ny2401228:20190608011755j:image

場所によって光の加減が異なり何枚も写真を撮ってしまう。ただ止まるたびに蚊の群れが手や顔を狙ってくるので落ち着かない。
f:id:ny2401228:20190608011745j:image

 

蚊がかなり鬱陶しいので1時間ほど滞在したあとリヴネに帰還。リヴィウからブダペスト行きのチケットを買っておこうとカウンターに行ったが、クレジットカードの機械が壊れておりPINコードが打てない。「この機械壊れてるで」とロシア語やら身振り手振りやらGoogle翻訳やらで伝えたが受付のBB……おばさまは理解してくださらない。諦めてリヴィウで買うことにした。

リヴネもなかなか小洒落た街である
f:id:ny2401228:20190608011749j:image

実勢レートより良いレートでユーロを売ってくれる両替所があったので余ったフリヴニャを替えようと突撃したが、両替所のBB……おばさまは受け付けてくださらない。隣にいたおばあちゃんが頑張ってロシア語で説明してくれたがさっぱりわからない。Google翻訳のマイク機能の使い方も分かってくれなかったので意思の疎通が取れずに困っていると、英語を話せる兄ちゃんが助けてくれた。どうやらこの両替所はユーロの持ち合わせがないらしい。商売やる気あんのかよ。兄ちゃんが他の両替所に連れて行ってくれたのでそこでユーロをゲット。最初の店よりレートは悪いもののそれでも実勢レートより良いレートだ。

 

駅に戻り、近くの食堂で昼ごはん。

f:id:ny2401228:20190608011851j:image

プロフとズラーズ(メンチカツみたいなやつ)50フリヴニャ。安い。ただプロフはやはり中央アジアの方が美味い。
f:id:ny2401228:20190608011912j:image

 

リヴネ駅にはたくさんのバカ長い貨物列車が並んでいた。
f:id:ny2401228:20190608011834j:image

リヴィウ行きはたったの3両編成。
f:id:ny2401228:20190608011908j:image

f:id:ny2401228:20190608011858j:image

リヴィウ駅まであと10kmというところでなぜか30分以上停車し車内が若干殺気立っていた。

1時間遅れでリヴィウに到着し、明日のブダペスト行きの夜行列車のチケットを購入。

ちなみにお値段なんと1440フリヴニャ。6000円弱である。12時間かかるとはいえ、国際列車とはいえ、かなり高い。キエフからリヴネ の6時間の旅は400円ちょっとだったのに。国内線でウクライナ側の国境の町まで行き、そこからハンガリー国境の町まで行ったあとまた国内線でブダペストに向かうのが最安のようだが本数が少ないため諦めて課金。ブダペスト行きのバスは無いので電車しか手段が無いのだ。

 

駅前にはワルシャワクラクフ行きのマルシュルートカがいる。なんでポーランドはこんな行きやすいのにハンガリーは行きにくいんだよ(※リヴィウポーランド領だった時期もあることが関係してるのかも)
f:id:ny2401228:20190608011846j:image

 

宿にチェックインし、リヴィウで一番有名なポークリブの店に突撃。めっちゃ並んどるやんけり前にいたおっさんが「テーブルチャージ100ユーロやで、高いけどここ世界的に有名な店やしなあ」と言っていた。まさかそんなことはありえない、何かの冗談だろうと思い何度も聞き返したが当人は本気だった。めっちゃお腹空いたし忙しそうな係員に確認するのも面倒だし退散することにした。
f:id:ny2401228:20190608011826j:image

 

ローカル食堂にin。Puzata hataに似ているが別の店だ。
f:id:ny2401228:20190608011839j:image

オレンジジュースとヴァレニキ(ウクライナの水餃子)とボルシチと鶏肉とキノコのフライみたいなやつ。うーん、、、あんまり美味しくないな、、、
f:id:ny2401228:20190608011902j:image

 

気を取り直して街を散策。リヴィウは色々と立派な教会がある。

ラテン聖堂(カトリック)

f:id:ny2401228:20190608012059j:image

高い天井と柱は東方教会にはあまりないスタイルであり宗派の違いを感じさせる。
f:id:ny2401228:20190608011955j:image

 

アルメニア教会(翌日も開いてなかった)
f:id:ny2401228:20190608012005j:image

 

明るいがもう20時を回っており、開いている教会はなさそうなので宿に戻ることにした。
帰り道でストリートアーティストを発見。

スプレー缶だけで絵を描くらしい。
f:id:ny2401228:20190608012046j:image

なぜバーナーを使うんだろう…

f:id:ny2401228:20190608012018j:image

ボウルで一部を隠し他の部分にスプレー缶で色を重ねていく。筆や指や飛沫も使うが元は全部スプレー缶の塗料だ。

f:id:ny2401228:20190609064734j:image

25分ほどで完成!
f:id:ny2401228:20190608012033j:image

他の作品

f:id:ny2401228:20190609064819j:image

他の客との会話を聞いたところ1枚150フリヴニャらしい。安い。
f:id:ny2401228:20190609064823j:image

 

ほかにも銀のおっさんとかストリートミュージシャンもいた。
f:id:ny2401228:20190608012042j:image

 

こんな公衆電話見たのいつぶりやろ……
f:id:ny2401228:20190608012104j:image

 

リヴィウの宿はなかなか快適で、booking .comの割引もありカプセルホテル形式のドミトリーで1泊100フリヴニャ程度だった。これは良い。
f:id:ny2401228:20190608012021j:image

 

6.7

朝ごはんは宿の人おすすめのリヴィウクロワッサン。サクサクフワフワで温かいクロワッサンにバナナとクリームが挟まっている。40フリヴニャとちょっと贅沢だが満足。

f:id:ny2401228:20190608012204j:image

 

トラムでリチャキフ墓地へ向かう。乗ったものの満員でごちゃごちゃしておりチケットの買い方が分からず、「仕方ない、タダ乗りになってしまうかもしれんな」などと思っていると数駅先で係員が乗ってきた。

「チケットどうやって買うん?」ととぼけて尋ねると100フリヴニャ払えとの返答。本来は運転席で5フリヴニャで買えるらしいのだが罰金を請求されてしまった。旅行者で買い方が分からなかったんだ許してくれと言っても100フリヴニャの一点張り。英語は喋れないBB……おばさま(このパターン多いな)だったが、ポリスという単語も聞こえてきたので観念して支払い。だいぶ高くついてしまった。自業自得か……あと一駅だったのに……

 

リチャキフ墓地は東欧一美しい墓地だとか世界一美しい墓地だとか言われているところである。こういうタイプの一番という単語ははあまり信用していけないが、たしかに美しかった。入場料とカメラ代が必要という珍しい墓地だ。

ユニークな墓石がたくさんある。
f:id:ny2401228:20190608012209j:image
f:id:ny2401228:20190608012228j:image

 

リヴィウの中心に戻って散策。今度はちゃんとトラムのチケット買いました。

リヴィウは「埋もれた宝石」とも呼ばれる街らしい。確かに街並みは綺麗だ。綺麗すぎて落ち着かないくらいだ。
f:id:ny2401228:20190608012235j:image

f:id:ny2401228:20190608012216j:image

f:id:ny2401228:20190608012544j:image

 

ドミニカ教会(カトリック)

f:id:ny2401228:20190609064436j:image

内装はロココ様式と呼ばれるらしい。ロココってあれよね、なんかふわふわして可愛らしい感じのやつよね確か
f:id:ny2401228:20190608012240j:image

 

市庁舎
f:id:ny2401228:20190608012245j:image

時計台に登ることができ、そこから街を見渡せる。
f:id:ny2401228:20190608012159j:image

 

昼ごはんはオシャレな店でビジネスランチ。

f:id:ny2401228:20190608012402j:image

コンポートジュースとサラダとパンと
f:id:ny2401228:20190608012347j:image

スープと
f:id:ny2401228:20190608012357j:image

クネードリ(鶏ハンバーグにソースかけたやつ)
f:id:ny2401228:20190608012407j:image

これで120フリヴニャとお手頃価格だ。Puzata hataでいろいろ頼んだ時とほとんど値段が変わらない。もっと早くビジネスランチ文化に気付くべきだったと後悔、、、

 

昼ごはんの後は少し歩いて聖ユーラ大聖堂へ。かなり立派な建物である。
f:id:ny2401228:20190608012341j:image

内装もきらびやかだ
f:id:ny2401228:20190608012328j:image

 

ロンスキー刑務所博物館。ナチスドイツとソ連によって使用された牢獄だ。
f:id:ny2401228:20190608012321j:image

殺伐とした雰囲気が漂っている
f:id:ny2401228:20190608012332j:image

f:id:ny2401228:20190608012317j:image

英語の説明書きがほとんどなかったのが残念。

 

オペラハウス
f:id:ny2401228:20190608012351j:image

 

ウクライナはロシアとクリミアを巡って対立しており、ウクライナ西部は特に親EU反ロシアの傾向にある。中でもリヴィウは反ロシア感情が強いらしく、プーチンのトイレットペーパーやバスマットが売っていた。
f:id:ny2401228:20190608012529j:image
f:id:ny2401228:20190608012457j:image

 

路上のフリマでソ連の1ルーブルコインが売っていたので購入。2枚で20フリヴニャだ。
f:id:ny2401228:20190608012552j:image
f:id:ny2401228:20190608012450j:image

 

ポークリブ店にて昨日のリベンジ。時間を外して15時半に来たので待っている人はほとんどいなかったが、入店直後ににわか雨が降ってきたからか後ろにはなかなかの行列ができていた。

昨日のおっさんが言っていたことの真偽を確かめようと受付のおっちゃんにテーブルチャージがあるかどうかを尋ねると、「名前と人数を言って待て」しか言わないアスp……ひどい人だった。ジャストワンクエスチョンと前置きした上で何回尋ねてもこうなので他の若い女性店員に聞くとそんなものはないと親切に教えてくれた。旧ソのおっさんおばさんってこういうとこあるよね(偏見)

 

店の入り口近くでは回転する網の上でポークリブが休みなく焼かれている
f:id:ny2401228:20190608012558j:image

店内もオシャレ
f:id:ny2401228:20190608012504j:image

紙エプロンもオシャレ
f:id:ny2401228:20190608012602j:image

コンポートジュースとポークリブ。焼きたてを目の前で店員さんが斧で切ってくれる。これで150フリヴニャコスパ抜群だ。
f:id:ny2401228:20190608012606j:image

肉はもちろん、ソースがめちゃくちゃ美味かった。ただ何故かこの店は手で食べることが強要されるため手がベトベトである。

 

店を出た16時過ぎには大行列。雨が上がってよかった。
f:id:ny2401228:20190608012540j:image

 

またしても市街散策
f:id:ny2401228:20190608012523j:image

マーチングバンドに遭遇したのでついて行ってみる
f:id:ny2401228:20190608012514j:image

なにやら大きい会場に出た。屋台も出ており、どうやらU20ワールドカップウクライナ対コロンビアに関するイベントらしい。パブリックビューイングなのかと思ったら違ったけど何だったんだろう、、、
f:id:ny2401228:20190608012509j:image

 

微妙に余ったフリヴニャを消費するためPuzata hataへ。結局5日間で5回お世話になってしまった。

f:id:ny2401228:20190609071845j:image

 

Puzata hataでバス代に手をつけてしまったので駅に向かって歩いていると、美女から「そこの広場でベジタリアンピザパーティやってるんだけど来ない?」と誘われた。行きたいけど電車が来てしまうんや、、、なんでよりによって今日誘われるんや、、、

断るとじゃあこれあげるとケーキをくれた。美味し。
f:id:ny2401228:20190609071848j:image

 

夜行列車は6000円近くするだけあり、昨日の朝乗ってきたやつよりだいぶまともそうだ。
f:id:ny2401228:20190609072256j:image