2.23-24 教会とかモスクとかアニマルマーケットとか@カラコル
2.23
朝ごはんはサムサ。恐らくルーツはインドのサモサと同じだが、こちらはパイっぽい生地に肉が入っているためサモサとは全然違うものになっている。30ソム(48円)でけっこうお腹いっぱいになるし美味しい優秀なやつである。
チョルポンアタの街を歩いてバスターミナルへ。途中でヒッチハイクに挑戦しようとしたが、全然止まってくれないしタクシーの勧誘が寄ってくるので早々に諦めてしまった。
30分ほど歩いてチョルポンアタのバスターミナルに着いたが、ここからはビシュケク方面のやつしか出発しないらしい。
適当に大通りに出て、ビシュケク方面から来たマルシュルートカを止めて乗り込んだ。カラコルまでは150ソムだ。
2時間ちょっとでカラコルに到着。
さっそくカラコル名物アシュランフーをいただく。
アシュランフーはところてんのような麺と中華っぽい麺に中華っぽいタレをかけた冷麺だ。中国で弾圧されてこちらに来たイスラム教のドゥンガン族の食べ物らしい。美味しいが冬に食べるものではない気がした。
カラコルの街から360度中270度くらいは大きな山脈が見える。ポカラを少し思い出した。
三位一体教会。木造の教会って見たことない気がする。
ロシア正教の建物だからか、中にいたのはロシア系の人ばかりだった。
ドゥンガンモスク。こんな中華っぽいモスクもありなのかと驚かされる。
中には入れなかったが、窓から覗くとアラビア文字が書いてあり確かにこれがモスクなのだと確認できた。
夜ご飯はキルギスの伝統料理ショルポ(肉と野菜のあっさり煮込み)とナンとミルクティー。
ショルポは肉と野菜の旨味がめちゃくちゃ出ていて、おそらく使っている調味料は少ないのだろうがとても美味しかった。
2.24
今日の目的はアニマルマーケットである。主に家畜用の動物が売られていて、世界2位の規模らしい(どこが1位なのかは謎)。
毎週土曜夜から日曜朝10時くらいまでやっているということで、少し早起きだ。
朝ごはんは昨晩買っておいたナン。少し予想はしていたが、めちゃくちゃ固くなっていた。電子レンジで温めると幾分ましにはなるが、今後は翌日の朝ごはんにナンを買うことはやめておくことにした。
マルシュで20分ほどでマーケットに到着。入口付近には飼料用と思われる干し草がずらっと並んでいた。
入口を抜けるとまずは羊のマーケットがある。もふもふの羊がたくさんいてかわいい。
世界2位の規模の割にあんまり人おらんやんと思いながら歩いていると、馬のマーケットに出た。馬も人もわんさかいた。
あちらこちらからヒヒーンと鳴く馬の声が聞こえてくる。あと山が綺麗。
乗馬用の馬も売っているようで、遊牧民ぽさを感じる。ただたまに暴れ馬が近付いてくることがあるので気が抜けない。でも山が綺麗。
牛のマーケットも人が多い。インドで飽きるほど見た牛も久しぶりに見るとかわいいものである。あと山が綺麗。
人混みと牛混みをかき分けるようにして歩いていると、牛が売られる瞬間に遭遇した。売り手が書類や身分証を買い手に見せていて、意外とちゃんとしているんだなと感じた。
お金を数えているのをじっくり見ていたが、おそらく2万ソムほどだ。こちらでは1頭3万円ちょいで牛が買えるようである。
悲しそうな顔でこっちを見ないでくれ、、、
中でも見ていて面白いのは買った動物を買い手がトラックに連れて行くところだ。少しかわいそうな気持ちにもなるけれど、、、
新しい飼い主たちは紐で引っ張ったり後ろから押したりして連れて行こうとするが、動物たちも一筋縄ではついていかず、半ば引きずられるようにして連れていかれる動物も多い。座り込んだものの凍った地面をするする引きずられて仕方なく立ち上がって歩き始める羊や、3人がかりで引っ張られていく牛などがいる。
子羊がいるとあっちこっちに脱線しようとするので人間も大変である。脱線する度に横から押したり抱き抱えたりして連れていく。
こういう人間と動物のてんやわんやが面白くて、何回も動物を連れていく人達に後ろから着いていっていた。
インドでもそうだったが、こういう猥雑さというか喧騒というか生き生きしたところに身を置くのが好きなのかもしれない。ただ今から思えばインドはうるさすぎる。
動物達はこういうトラックに乗せられていく。
ヤンキーみたいに角を突き合わせる牛。仲良くせえよ
また、馬マーケットの近くでは蹄鉄を装着する人もいる。蹄を削って平らにならし、釘を打ち付けて蹄鉄を固定する。
痛そうだが馬は全く意に介さない様子だったので、おそらく爪と同じで蹄は神経が通っていないのだろう。
捨て犬だろうか、段ボールの中で震えていた。
アニマルマーケットからバザールまで歩く。
バザールは日用品や野菜や肉やおもちゃなど様々なものが売っている。肉コーナーに無造作に置かれているタンの塊や羊の頭などを見ていると、ふと屠殺場を見なければならないんじゃないかと思った。
家畜の売買や肉の売買は見たが、家畜が肉になるところを見たことがない。肉を食し肉を愛する人間として、それも一度見ておくべきなのではないかと唐突に、全く唐突に思った。
とはいえそんな場所がどこにあるかなんて分からないし調べても出てこないので難しいのだが、、、
そんなことを考えながら食堂に入った。アシュランフーがすぐ作れるように麺が入った器がたくさん並べてある。
肉のピロシキっぽいやつ(25ソム)とラグマン(60ソム)を注文。グッドプライス。
ラグマンは少しぬるかったが、ピロシキは揚げたてで中の肉と玉ねぎの組み合わせが抜群に良い。
ここでイランビザ代行業者からメールが来た。
やっとアプルーバルレター来たか、そしたらあと3営業日で受け取れるなと思って開くと、、、
「あなたのビザ申請は拒否されました」
いやまじか。そのパターンありかよ。
しかしもう一回申し込むこともできるらしい。1回目は拒否されても2回目はOKされることもあるようだ。謎な国である。とりあえずイランには絶対に行きたいのでもう一度申請をお願いする。
もし今回もリジェクトされた場合はオンラインで急いでアゼルバイジャンビザを取り(所要時間3営業日)、それを持ってトルクメニスタンビザの申請に行くことになる。トルクメニスタンからカスピ海フェリーでアゼルバイジャンに行くのも面白そうだが、フェリーは60ドルほどかかることとカスピ海が荒れると全然動かないことからできれば避けたい。アゼルバイジャンかジョージアでもイランビザは取れるので、最悪このルートに変更となる。
どっちにしろあと1週間ちょっとはキルギスにお世話になることになりそうだ。少し進みが遅くなるが、さして大きな支障はない。
宿に戻って今後のルートやビザについて調べたりしているうちに夕方になってしまった。
余りにも腹が減っていたのでカツレツ(100ソム)とオロモ(50ソム)を注文。出てきて後悔した。安かったからとはいえ明らかに頼みすぎだ。
こっちのカツレツってハンバーグのことなのだろうか。美味いから良しとしよう。
オロモは茹で野菜を餃子の皮みたいなやつで包んだキルギスの郷土料理だ。1回食べたら十分な味だった。
なんだかんだ完食し宿に戻り、宿のスタッフと談笑タイム。英語があまり通じないのでGoogle翻訳が大活躍だった。スタッフ2人のうち1人はかわいいロシア系の女性、もう1人はごついアジア系の男性だ。残念ながら談笑したのは男の方である。
内柴がキルギスの柔道のコーチになったことや彼がコーチになってからキルギスが強くなったこと、ワールドカップのベルギー戦やアジアカップのこと、レスリングのこと、日本の車がいかに素晴らしいかなどを語ってくれた。
「サッカー界で日本はアジアのドイツだぞ!強いぞ!」と言っていたのが印象に残っている。カンボジアでも日本はサッカーが強くて羨ましいと言われたし日本はアジアの中ではだいぶ強豪なのだなと実感した。だからどうってわけでもないんだけど。