4.8-9 スターリンの故郷と洞窟住居とトビリシ散策@ゴリ、トビリシ
4.8
今日はトビリシから日帰りでスターリンの故郷ゴリに向かう。彼がロシア人ではなくジョージア人だと知ったのはつい先日だが、せっかくジョージアにいるなら見ておいた方が良いと思った。
朝ごはんはバスターミナルで買った1.5ラリ(60円)のハンバーガー。パティが塩辛くあまりおいしくはなかった、、、
トビリシからゴリはマルシュルートカで3ラリ、約1時間で行くことができる。ゴリの中心部の公園にスターリン博物館がある。博物館の横にはスターリンの生家と専用列車がある。
思ったより大きな家だった
スターリンは墜落を恐れて飛行機ではなく電車で移動していたらしい。数少ない飛行機移動の時もソ連製の飛行機には乗らなかったとか。
CCCPという文字にハンマーと鎌のロゴ。ザ・ソ連だ
スターリン博物館はなかなか立派な建物で、ソ連崩壊前から展示等は変わっていないらしい(フルシチョフによるスターリン批判の前後でも内容がだいぶ変わりそうだが、そこまでは分からない)
チケットは学割で5ラリとなかなか高い
中はスターリン関連の写真や記事やグッズが大量に展示してある。
若き日のスターリン
ソ連のポストカード
トルクメニスタン製の絨毯
松岡洋右との写真
スターリンの着用していた服
展示されている物品が何かは英語でも書いてあったが、詳しい説明書きや展示された記事はロシア語とジョージア語しかなかった。しかし何となくだが全体的にスターリンを肯定するでも否定するでもなく淡々と展示がしてある印象を受けた。英語のガイドツアーが開催されている時もありガイドによってはスターリン信者のような人もいるらしいが、俺が行った時には英語のガイドはなかった。
昼ごはんはハチャプリ。アチャルリハチャプリという小舟型で卵がのったタイプだ。
焼きたてで美味しかったが、少し重く最後の方は食べるのがしんどかった。
続いてゴリから10kmのウプリスツィへ。紀元前6世紀からの洞窟住居跡だ。ゴリからマルシュルートカで1ラリで行くことができる。
マルシュルートカを降りて15分ほど歩いていく
大きな岩棚のようなところのあちこちに横穴が空いている。地面にも(おそらく)水を貯めるための浅い縦穴が掘ってあった。同じものをゴブスタンで見たことがある。
住居跡からは周りが一望できる。小川をなかなか渡らない仔羊を向こう岸に放り投げている羊飼いがいた。
帰りのマルシュルートカ乗り場から住居群がよく見えた。ウプリスツィはド田舎なので、乗り場といってもただの小さな交差点だが。
トビリシに戻り、昨日会ったケケとその友達サロと夜ご飯。2人とも日本が大好きで大学の日本語の授業で出会ったらしい。サロお気に入りのカフェでおすすめのデザートを食べた。美味しかったが9ラリとなかなか値が張る。
カフェには和食もあった。縦書きでのハイフンが横向きのままなのはどこでも共通のありがちな間違いのようだ。
ラーメン18ラリ、丼20ラリ程度と日本と変わらない値段。これはさすがに彼女らにとっても高いようで、デザートの後は他の店に行くことになった。
というわけで店を移動し、メインディッシュはナスなどの野菜煮込みが乗ったパン。具はいまいちだったがパンが焼きたてでおいしかった。
4.9
朝は市場をぶらぶら。中央アジアに比べてだいぶ規模が小さくなっている。
昼ごはんはトビリシで人気のシャウルマクラブにて。スタンダードサイズ7ラリとなかなか強気な価格だが、確かに今まで食べたシャウルマで一番おいしかった。スタンダードサイズは長さが25cmくらいあり中身もパンパンに詰まっているので、ミニサイズでもよかったかもしれない。
祝日だからか路上でフリマが行われていた。ソ連グッズを見つけたら立ち止まってしまう癖は今も抜けない。
絵葉書やピンバッジ、コインにメダルと品揃えが豊富だ
まさかこれは
パスポート!!!
中を見ると個人情報ダダ漏れだった。20ラリと高めだったが安かったら間違いなく買っていた。ちなみにスタンプはほとんど押されていない。
ガガーリンの1ルーブルコイン。5ラリだったので写真だけ撮らせてもらった
絵葉書も1枚1ラリと少し高い。「どこから来たんだ?」と聞かれ、日本からだと答えたところ「日本大好きだからプレゼントだ!」言って1枚くれた。ラッキー。本当は違うやつが欲しかったけど我儘は言えない。
4月9日公園というタイムリーな名前の公園を抜けると国会議事堂の前にたくさんの人がいた。
4月9日は国民団結の日で、昔この日にソ連に対して立ち上がり殺された人を弔う祝日らしい。国会議事堂前にその記念碑があるため、ここでは絶え間なく献花が行われていた。
ショッピングモールをぶらぶらしているとここにもスーパードライがあった。
ショッピングモールで絶対行うフードコートチェック。マクドナルド、KFC、サブウェイ、バーガーキングと並んで和食店。その名も「ヤクザ」。日本人って言うと「オー!ヤクーザー!」と笑顔で言ってくる人が結構いるためヤクザの意味は分かっているとは思うが、、、
ケケと合流しバスでムタツミンダへ。このあたりで1番高い山だ。頂上からの景色が素晴らしかった。
帰りは徒歩で。途中には教会もあるが、写真を撮るのを失念していた。教会の横には墓場があり著名人が眠っている。
麓に戻り、先のフードコートでケケと夜ご飯を食べた後は公園でタバコを吸ったりしながらひたすら話した。ジョージアの文化、隣国との関係、将来のこと、学校のことなどいろいろ聞くことができて面白かった。ちなみにジョージアでもタバコの値上がりが続いており、最近まで5ラリだったのに今は6.3ラリもするらしい。ジョージアの物価から考えるとだいぶ高い。この3日で5本くらいもらってしまったのが申し訳なくなってしまった。