5.25 パレスチナ再び@ベツレヘム、エルサレム
今日は安息日(シャバット)なのでユダヤ系の店はことごとく閉まり、公共交通機関はストップしている。車の運転もダメらしいので交通量も非常に少ない。
人通りも少なく昨日とは大違いである
新市街にあるエルサレムのシナゴーグの総本山であるグレートシナゴーグを見学。シャバット中は写真撮影不可だが、新しく綺麗で大きなシナゴーグだった。嘆きの壁にも行ったが、安息日だけあって多くの信者が祈りを捧げていた。
トラムの電光掲示板。夜21時ごろまでは運行していない。
パレスチナへのバスは安息日でも動いているためベツレヘムに行くことにした。4日前には時間がなくて来れなかったアイダキャンプと教会が目的だ
アイダキャンプへ向かう道には皮肉たっぷりのグラフィティアートがたくさんあった。
アイダキャンプの入り口。「俺たちは祖国に帰るカギを持っているんだ」という意味らしい。右側の壁には2014年の衝突で亡くなった子供たちの名前がびっしりと書いてある。
ここもまた多くのグラフィティがある。
キャンプとはいっても一応は住宅地だ。インドほど汚れていたり臭かったりはしないが、道は狭く入り組んでいて人口密度の高さをうかがわせる。
バンクシーのオマージュ。分離壁に描かれたオリジナルは今はもう無いらしい。
キャンプの端からは分離壁がよく見えた
行きと違う道から帰ると案内があった。
再びキャンプの外で分離壁の周りをぶらつく。
Trapped prison
1984からの引用。
Zionist fuck off
ガソリンスタンドの倉庫に描かれたグラフィティ
最近お披露目になったバンクシー(らしい)
切なくなる梯子
バンクシーがアイダキャンプの子どもたちを招きWalled off hotelでパーティーをした時にお披露目になったグラフィティ
ベツレヘムにはバンクシーに乗じた土産物屋がたくさんあるが、一目惚れして土産物屋でバンクシーTシャツを買ってしまった。40シェケル(1200円)。
スプレー缶でペイントする子ども。土産物屋などで簡単にステンシル道具が買えるらしい。
ラマダンでなかなか開いている店がなかったが、聖誕教会の周りは(おそらく)観光客狙いの店がいくつか開いていた。シャワルマサンド(15シェケル)。パレスチナにしては高いがイスラエルよりは安い。
少し足りなかったので1個1シェケルの揚げたてファラフェルをデザートに。衣がザクザクで美味しい。
ミルク・グロット教会。
地下には赤ちゃんの頃のイエスの人形が置いてあった。やたらリアルだ。
イエスに授乳するマリア
ミルク・グロット教会の目の前には、元々バンクシーの絵が描いてあった鉄扉がある。今のものはおそらく他の人が上書きしたのだそう。
ちなみにグラフィティに関する情報は全てグラフィティアート大好きな日本人に教えてもらったものの受け売りである。
聖誕教会。イエスが生まれた場所に建つとされ、クリスマスには巡礼者が大勢訪れるそうだ。
せっかくなので列に並んでイエスの生まれた場所を見に行く。入口がごちゃごちゃしてたのはいつものことなのかインド人の団体が前にいたからなのか……
この星型の場所がイエス誕生の地とされているらしい。
ヒエロニムス像。ヘブライ語だった聖書をラテン語に翻訳した重要人物らしい。
聖誕教会の横の聖カテリーナ教会。ごたごたと飾り付けず静謐で美しい教会である。
ベツレヘムからエルサレムに戻り、シオンの丘の教会群を見に行った。シオニズムの語源となった場所だ。
マリア永眠教会。100年前の建造と新しいエルサレム最大の教会だ。
このモスクはモザイク画が非常に素晴らしかった。
地下にはマリアの像が横たわっている。
最後の晩餐の部屋。現在の建物は十字軍が建てたらしい。
宿に戻って荷物を受け取り、空港に向かう。
その前に腹ごしらえ。ムスリム地区はイフタルに備えて屋台がたくさん出ているので、そこでケバブのピタサンドを食す。15シェケル。
2本分の焼き鳥が入っていてボリュームがあり美味しい。
始発の21時のバスで空港に向かうため、3kmほど歩いてバスターミナルに向かう。トラムはまだ動いていないため、同じくバスターミナルに向かうであろう大荷物を持った人たちがたくさん歩いていた。異様な光景だった。
「ノーバス」と嘘をついて乗せようとしてくるタクシードライバーを無視し続け、きちんと定刻通りにやって来たバスでテルアビブのベングリオン空港へ。1時間足らずで到着した。
残ったシェケルを両替できるところが新市街に一つも開いておらず、空港で両替する羽目になってしまい、3000円の両替で400円近いコミッションを取られてしまった。レートは良くなかったけどムスリム地区の両替所で替えとけばよかった……もっとレートいいところが新市街で1つくらいは開いているだろうと高を括っていたのが失敗だった……
フライトは明日の早朝なので空港泊。
快適ではないが、何とか肘掛けと座席の間に体をねじ込んで横になり就寝。