24Oダイアリー

旅行の記録

5.26-27 めんどくさすぎるイスラエル出国、そしてまたトルコへ@イスタンブール、エディルネ

5.26

ベングリオン空港は出国がとてもめんどくさいことで有名である。普通の空港なら2時間前に空港に着くようにと言われるが、ここは3時間前に着くことを推奨される。その理由がセキュリティチェックと保安検査だ。

ベングリオンではチェックインと保安検査の間にセキュリティチェックという手続きを踏む必要がある。

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カウンターが2つしかないのに短くても1人5分程度は質問を受けるため、長蛇の列ができる。

ようやく俺の番が来た。パスポートを1ページ目からくまなくチェックし、全て見終わったあとに尋問が始まった。

「あなた◯◯に行ったみたいね、何で?」「何日間?」「どういうところに泊まったの?」「現地に友達はいる?」

中央アジア・マレーシア・トルコ・ヨルダン各国についてこのような質問をされる。要するにイスラム圏の国だ。

ほかにもイスラエルで何か荷物とかプレゼントを受け取らなかったか、何でこんな長期旅行をしているのか、なぜ休学して旅行をしているのか、旅行資金はどうやって手に入れたか、今後の旅程など根掘り葉掘り聞かれる。入国審査の5億倍は面倒だ。普通逆だろ。

横にいた人は途中でキレて「I want to go home! Fuck you! Fuck you! Fuck you!」と叫んでいた。その気持ち分かるよ。

そして尋問が終わるとシールが貼られる。左端の数字はその人物の危険度を表しているそうである。6が最高らしいのでまあまあ危険だと判定されたようだ。尋問が始まってから20分が経過していた。

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保安検査もまためんどくさい。リュックの荷物はほぼ全て出され、あらゆる場所に金属探知機を突っ込まれる。捨て忘れていた1.5Lの水と小さめとはいえ100ml以上のボトルのシャンプーはなぜか通過できた。

パスポートコントロールは実に簡単で、機械にパスポートをスキャンし(スキャンしたら画面が日本語に切り替わる)、出てきた出国カードを受け取ったら終わりだ。

搭乗口で前にいたスペイン人の刺青がイカしてる

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テルアビブはビルが立ち並ぶ都会だった
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イスタンブールのザビハギョクチェン空港に到着し、直通バスでタクシム広場へ。宿にチェックインしたあとは昼ごはん。

野菜煮込み(8リラ)(150円)。
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ドルマバフチェ宮殿を見学。60リラの入場料が学割で20リラになるのは嬉しい。f:id:ny2401228:20190529053421j:image

からしてめちゃくちゃ立派で綺麗である。
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お庭もきれい
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門もやばい(語彙力)

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ライオンの像はバロック様式の影響なんだそう
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内部は撮影不可だったが、トルコの絨毯やカーテンとヨーロッパ製のシャンデリアなどの家具が豪華で非常に素晴らしい宮殿だった。今まで見た宮殿で一番好きかも。f:id:ny2401228:20190529053556j:image

 

ボスポラス海峡に面した門。ここから偉い人が出入りしてたらしい
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ドルマバフチェ宮殿のすぐそばにはベシクタシュのホームグラウンドがある。
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ショップには香川のTシャツが売っていた
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ユニフォームコーナーのマネキンも全員香川のユニフォームを着ている。なかなかの存在感だ。
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続いてエユップ・スルタン・ジャーミィへ。トルコの重要な聖地らしい。イスタンブールで戦死したと言われるムハンマドの弟子を祀っている。巡礼者がたくさんいた。

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祈りを捧げる人も他のモスクより断然多い。
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せっかくなので行列に並んで墓参り。
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20分ほどで墓に到着。意外と質素だ。
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このモスクの周りではラマダン中にもかかわらずたくさん屋台や飲食店が開いており、ヨルダンやイスラエルムスリム地区とは全く異なっていることが感じられた。

 

帰りにバスに乗ろうとするとイスタンブールカードが見つからない。落としてしまったようだ。カードを買うところもなく困っていると、おじいさんが俺の分まで払ってバスに乗せてくれた。トルコ人は本当にやさしい。

 

おやつにバクラヴァ(パイのシロップ漬け)を購入。
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セールで100g3.8リラと安いし美味しい。
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宿に戻ってのんびりしたあとは夜ご飯に出かけた。市場の道がゴミだらけでびっくり。

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ハーフサイズのターゼファスリエ(5リラ)とハーフサイズの羊煮込み(8リラ)。どちらもめちゃくちゃ美味い。幸せ。
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5.27

宿て朝ごはんを食べたあとはエディルネに向かうためバスターミナルへ。バスまで時間があったのでカフェでポアチャ(チーズ入りの柔らかいパン)を食べながら待つ。
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イスタンブールから3時間ほどてエディルネに到着。遅めの昼ごはんはエディルネ名物タワ・ジエル(レバーのフライ)だ。どこの店も25リラと少し高かったが、トルコ最終日だしせっかくなので課金。
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ボリュームがあり揚げたてのレバーはとても美味しかった。

 

セリミエ・ジャーミィ。オスマン帝国時代の巨匠がアヤソフィアを超えるモスクを目指して作ったものだ。エディルネにはこれ目的で来たと行っても過言ではない。サイズはアヤソフィアより少し大きいのだそう。
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内部も非常に広々として美しい。
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街の中でもかなり目立つ。
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エスキ・ジャーミィ。エディルネで一番古いモスクだ。太い柱に書かれたカリグラフィーが厳かな雰囲気を醸し出している

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ユチュ・シェレフェリ・ジャーミィ。1本だけねじれたような形のミナレットがある。
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アリ・パシャ市場。地元の人で賑わう活気のある市場だ。
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ソフィア行きのバスは深夜11時発なのでどう時間を潰そうかと考えながら歩いていると、足元から「日本人ですか?」と声が聞こえた。

7歳くらいのトルコ人の少女だ。驚いているとその両親と妹がやって来た。両親は日本に10年住んでいたことがあり、岡山大学で博士号を取ったそうだ。娘も日本で生まれたから少し日本語が話せるのだと言う。

文科省から奨学金をもらったし、日本でも日本人にたくさんお世話になったから日本人に恩返しがしたい」とエディルネを案内してくれることに。

 

車で医学博物館に連れて行ってくれた。両親は2人とも大学の准教授であるため、博物館に無料で入ることができた。

オスマン帝国時代に病院兼医学学校として作られた大きな建物で、いろいろな専門病棟に分かれていたらしい。精神病も悪霊のせいにせず音楽などによってリラックスさせて治療していたそうだ。

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医学博物館のあとは大学のカフェテリアでリンゴジュースをご馳走してくれた。シナモン入りで美味しい。
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そのあとはエディルネで一番人気というレストランでピデとアイランをご馳走になった。日没前だから自分たちはまだ何も食べれないというのに……

川沿いで景色が美しい
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隣のテーブルに座っていたのはエディルネの市長だそう。そんなすごいレストランなんや……f:id:ny2401228:20190529055201j:image

 

ご飯を食べながらシリア難民やイスラエルの話、トルコの経済などいろいろなことを教えてくれた。「イスラエルは国家じゃなくてテロリストみたいなものだ。宗教が違うとかいうのは問題じゃない。オスマン帝国エルサレムを支配していた時はみんな共存して平和だった」と言っていたのが印象的だった。

 

オトガルまで車で送ってくれた上に別れ際にアーモンドクッキーのお土産までプレゼントしてくれた。最高のトルコ最終日だった……
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